3)お金の管理ができる人はやっている「具体的な貯金額など予算を立てる」

今まで見てきたように、支出の管理ができるようになったら、次は予算を立てる方法を検討しましょう。家計簿をつけていても予算を立てなければ、それは子どものお小遣い帳と同じです。

予算を立てる方法は、過去の支出を振り返り、どこかに無駄があればその無駄を省き、各費目ごとの予算を立てていきます。

3-1.将来に向けて具体的な貯金の目標を立てよう(住居)
お金の管理方法で大切なことは、収入からまず先取り貯金をするということです。二人暮らしで共働きの場合、お金が貯まりやすいのでしっかりと計画を立てましょう。

将来のマイホーム購入へ向けての頭金作りや、車の買い換え費用、海外旅行や趣味娯楽のお金など、何を目標にするか二人でよく話し合って決めてください。

その中でも、たくさんの方が取り組んでいるのが「マイホームの頭金」です。将来マイホームが欲しいという人は、物件価格の2割を目標に貯めていきましょう。理想は2割ですが、難しい場合はせめて1割は必ず貯めるようにしましょう。3000万円の物件なら300万円が目標ですね。

3-2.毎月の予算を立てよう(費目別がベスト)
予算を立てる時、費目別に計画することをおすすめします。食費、交通費、日用品、交際費、美容理容費、娯楽費などあまり多くの費目は作らず、簡潔にまとめていくことがベスト。

その予算を立てる際、もちろん先月の支出を振り返り、無駄を省いた金額で予算を立てていきましょう。

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4)生活費を費目別に分ける、口座を用途別にするなど具体的なお金管理方法

では、具体的にどのようにお金を管理していくかFPがおすすめする方法を一つ提案します。これは、多くのご家庭で実践して上手くいったという声をよく聞きますので、ぜひ参考にしてください。

4-1.貯金と支出口座以外のお金が毎月の生活費
貯金と支出口座を分けた方がよいのは、先にも述べた通りです。まずは「先取り貯金用」の口座を作り、次に家賃・携帯電話・水道光熱費・生命保険や損害保険の保険料など毎月決まった額が引き落としとなる固定費の支出用の口座を作ります。この二つの口座に入れるお金以外が、毎月の生活費となります。

言い換えれば、このお金が今月の生活費の予算となるので、その範囲内でやりくりを上手にしていく必要があります。

4-2.費目別に封筒やお財布に分ける
その時に分かりやすく費目別に封筒を作り、その中にお金を入れておくことをおすすめします。予算を立ててその予算に応じた金額をその封筒に入れておくのです。そして、その封筒の中のお金が少なくなってきたら頑張って節約するようにしましょう。

費目別に分ける方法以外にも、週ごとに分けるという方法もあります。毎週いくら使うという予算を立てることで、1ヵ月のお金の流れを把握しやすくなります。