おしゃれな切妻屋根にする5つのポイント|デザインの実例も紹介

この記事では、切妻屋根とはどういったものか、切妻屋根のメリット・デメリット、おしゃれな切妻屋根の家にするためのポイントを解説し、さらにデザインの実例をご紹介します。これを読んで切妻屋根の家を建てるポイントを知っていただき、注文住宅を建てる際に役立ててみてください。

 

切妻屋根とは

切妻屋根は家の上に本を「へ」の字に伏せたような形の屋根です。単に「切妻」や「三角屋根」などと呼ばれることもあります。屋根の最頂部にあり屋根を支える部分を「棟」、棟の方向に渡してある材木を「桁」と呼びます。

「妻」とは棟の両端にある屋根の端(つま)を意味し、切妻は屋根の妻を切った形を表しているため「切妻」と名づけられました。屋根の最頂部である棟から地面に向かい2つの傾斜面がみられます。

屋根のデザインには切妻屋根のほかに「片流れ屋根」「陸屋根」などがあります。くわしくは下記ページを参考にしてみてください。

「おしゃれな一戸建てのデザインとは?人気のテイストや注意点も解説 – 屋根のデザインにこだわりがある」

 

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切妻屋根のメリット

切妻屋根の家には、

・価格を抑えられることが多い
・工期が短い
・雨漏りが少ない
・雪が積もる量を制御しやすい
・換気がしやすい
・ロフトをつくりやすい
・太陽光パネルを設置しやすい

といったメリットがあります。

ひとつずつ見ていきましょう。

 

価格を抑えられることが多い

切妻屋根は形がシンプルなため、ほかの屋根と比べると、材料となる木材が少なくすみ、建築工事も簡単になります。そのため、材料費・人件費を軽減でき、住宅の価格を抑えられることが多いのが特徴です。注文住宅を建てるコストをなるべく抑えたい方に、切妻屋根は適しています。

 

工期が短い

切妻屋根はシンプルな形のため、ほかの形の屋根とくらべると工期が短いことがメリットです。よって、待機期間中の仮住居の賃貸料あるいはホテル滞在費を抑えられます。

 

雨漏りが少ない

切妻屋根は2つの屋根面で棟をつなぐため、つなぎ目から雨が侵入しにくくなります。また、屋根に勾配があり雨が流れやすいのも特徴です。この2点から雨漏りが少なくすみます。

 

雪が積もる量を制御しやすい

雪が多い地域では切妻屋根の勾配を大きくすることで積雪の量が少なくすみます。また、屋根に雪を溶かす設備をつける際にも便利です。

 

換気がしやすい

切妻屋根は屋根下の構造が三角になり、室内の暖気は三角屋根の一番上にたまります。三角屋根の一番上に換気口を設けると換気しやすくなり、湿気が多い地域でも湿気対策ができる点がメリットです。

 

ロフトをつくりやすい

三角屋根の裏側にデッドスペースがあり、ロフトや収納をつくりやすいのもメリットです。家の収納が十分にあれば家の中が片付きます。

 

太陽光パネルを設置しやすい

切妻屋根の形はシンプルで適度な勾配があり、太陽光パネルを設置しやすい形状です。そのため、工事の下準備も少ないといわれています。