66歳歯科医師・宝田恭子さんが実践!たるみレスな心の持ち方

65歳からは、自分が自分の“風紀委員” 

宝田さんの今は、絶えず自分の体と心の状態を観察し、メンテナンスを継続してきた賜物です。「この年齢になったら、いろいろ忠告してくれる人は少なくなります。だから自分で自分の“風紀委員”になって、『姿勢はちゃんとしてる?』『無駄にイライラしてない?』って、毎日厳しくチェックしないと」と笑います。最後に、自分を律して“心も体もたるませない”、魔法の言葉を教えてくれました。

「朝起きてすぐと寝る前に、『今日(明日)も平穏で素敵な一日にしよう!』と口に出すんです。『なりますように』と祈るのではなく、『自分がする』と“覚悟”する。言い続けると、不思議と“毎日を充実させよう”という意識が働くんです。

エクササイズも『今日はいいか』なんて甘えが出なくなるし、誰かにイラッとしても『これを言ったらけんかになるな』と冷静になれます。ごく簡単なのに、効果抜群です。ぜひ始めてみてください」

(広告の後にも続きます)

宝田さんの心 も“たるませない”3つの習慣

1.心に留まった出来事は記録しておく

誰かにされてうれしかったことなど、毎朝字手紙に書いて相手に送ります。気持ちを伝えられるだけでなく、「書く」ことでその出来事が心にしっかり刻まれ、折に触れて自分を励ましてくれます。

2.相手のことを「知っている」と思い込まない

相手の言動にショックを受けたり、「裏切られた」と思うのは、相手を「知っている」という思い込みから。家族でも、「こんな一面もあるんだ」と、“日々驚きに慣れていく”スタンスの方が気持ちも楽です。

3.「今日を平穏で素敵な一日にする」と“覚悟”を決める

朝起きてすぐと寝る前に「今日も(明日も)平穏で素敵な一日にしよう!」と声に出して言い、“覚悟”を決めます。続けていると、感情的になることが減り、自然と充実した一日を過ごす方へ気持ちが向きます。

取材・文=新井理紗(編集部)、撮影=中西裕人、ヘアメイク=AKANE

※この記事は雑誌「ハルメク」2022年11月号を再編集しています。