“ふさわしくない環境”の高級車はただの重荷

高級車には、それにふさわしい保管場所があります。しっかりシャッターが閉まるガレージや、管理の行き届いた貸し駐車場などです。

お隣さんは、高級車が「重荷」だと表現されていました。それは自分の手に余る高級品だという意味もあったと思いますが、不安という面もあったかもしれません。

雨風にさらされる自宅の駐車場に停めていれば劣化が早まりますし、誰かにいたずらされたり、車上荒らしにあったり、最悪の場合、盗まれる可能性だってあります。そういう心理的な負担も大きかったのではないでしょうか。

高級車が適切に保管されていない家があると、近所に住む人たちも気をつかいます。子どもが遊んでいて車にボールをぶつけてしまうかもしれないし、ふざけて傷を付けたりする可能性もあります。

また、こういう車はエンジン音が大きかったりするので、出庫や入庫のたびに騒音に悩まされるかもしれません。高級車と接触して事故を起こしてしまったら、賠償金が高額になるのも心配です。

ふさわしくない場所にある高級車は、近所の人たちにとっても重荷という可能性もあるのです。

平田 真義
土地家屋調査士