事業所向け通販「ASKUL(アスクル)」が販売した使い捨てゴム手袋について、不良品を訴える投稿が2025年1月上旬にXで拡散されている。

運営会社のアスクル(東京都江東区)は取材に、「現在、メーカーおよび工場と情報共有し、不良の原因究明に向けた調査を開始する準備を整えております」と答えた。

「品質が確認できるまでは弊社での販売は停止」

波紋を広げているのは、アスクルが販売した箱入りの「セーフタッチニトリルグローブ」だ。ヘルスケアメーカーであるメディコムジャパン社製の商品で、強度・耐油性・耐静電性に優れた「合成ニトリルゴム製」でしなやかなつけ心地が特徴的。食品衛生法適合品でもある。

しかし、使用期限に余裕があるにもかかわらず、すぐに穴が開くような不良品があったとの情報がXに上がった。

この投稿についてアスクル広報は8日、J-CASTニュースの取材に、「まず、商品をご使用中のお客様にご心配をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます」と陳謝した。

そのうえで、商品不良を訴えた投稿者とは個別に連絡を取っていると説明。7日時点で同社サービスでの販売は停止しており、現時点では、同様の事象が発生した旨の連絡は寄せられていないという。下記のようにも説明している。

「現在、メーカーおよび工場と情報共有し、不良の原因究明に向けた調査を開始する準備を整えております。不良の原因特定を含め、同商品の品質が確認できるまでは弊社での販売は停止いたします」

(広告の後にも続きます)

「現時点では商品の全品回収の予定はございません」

一方で、「不良の原因がまだ特定できておりませんので、現時点では商品の全品回収の予定はございません」。今回のように、アスクルオリジナルではなくメーカー商品の場合、商品の回収についてはメーカーの決定を待つ形が一般的だとした。

今回の事案は、「販売商品に不良が発生してしまったことで、商品をご購入いただいたお客様にご迷惑をおかけしてしまったことを大変申し訳なく思っております。まずは原因究明を進めてまいります」と受け止めている。

投稿をふまえて同日、公式サイトに「『セーフタッチニトリルグローブ』に関するSNS・インターネット上での情報掲載について」と題したお知らせを出した。この文書では、「現在、不良が発見された商品を回収のうえ、メーカーおよび工場と情報共有し、不良の原因究明に向けた調査を開始する準備を整えております」と回収対応について説明している。