野田秀樹の描く、これまでにない『カラマーゾフの兄弟』の物語
本作は、ドストエフスキーの名作『カラマーゾフの兄弟』をモチーフに、野田秀樹が新たな視点で描き出した「唐松族の兄弟」の物語。それぞれの夢を叶えた3人の兄弟が、父親殺しの疑いをかけられた長男の法廷で集まるところから物語は始まる。長男が罪を犯したのは、父と同じ女性を愛した三角関係のもつれからなのかーー…? 野田演出の真骨頂ともいえるアンサンブルワークによって生み出される、圧倒的なパフォーマンス、緻密なスタッフワークが織りなす劇世界が迫力たっぷりに繰り広げられる。
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NODA・MAP初登場の松本潤はじめ、豪華キャストが巻き起こす化学反応とは?
演劇ファンでなくとも、一度は聞いたことことがあるであろう「NODA・MAP」。劇作家・演出家の野田秀樹氏が率いる劇団で、『キル』『赤鬼』『贋作 桜の森の満開の下』『フェイクスピア』など、これまで数々の話題作を発表してきた。劇団員を固定しない「NODA・MAP」の公演は、毎回さまざまな人気実力派俳優が参加し、チケットは常に争奪戦。本作でも、豪華俳優の面々が揃う。
舞台出演は13年ぶりという松本潤が演じるのは、花火師という情熱的なキャラクターである長男の富太郎。一方、次男・威蕃を演じる永山瑛太は冷静沈着な物理学者。そして、聖職者という神秘的な役どころの三男・在良を、今回、男・女二役に挑戦した長澤まさみが演じる。野田秀樹はそんな3人を「このために生まれてきた俳優陣」と称賛。加えて、父親役の竹中直人をはじめ、村岡希美、池谷のぶえ、小松和重などこれまでNODA・MAP作品で圧倒的な存在感を放ってきた実力派俳優たちが出演する。