ボールサインのデコレーションペンシリーズ
ゲルインキには、他の物質を混ぜ込むことができるため、「ボールサイン ティアラ」のようにラメフレークを入れたものをはじめ、メタリックな色にしたり、黒い紙に書くことができるように工夫をした時期がありました。その結果、サクラクレパスからは素敵な【デコレーションのできるボールサイン】が7種類発売されました。
「これはぜひ体験せねば!」なおちゃんは誰にも頼まれていない責任感を胸に、販売されているものはお店で購入、残念ながら廃番品になってしまったものはフリマアプリで購入しました。
1997年発売の「ボールサイン80 キララ」
「ボールサイン80 キララ(1997年発売)」※廃番品
ラメのキラキラというよりもメタリックな方にベクトルを振ったペンでした。
こちらはすでに廃番品。黒い紙や写真などにも描ける(時代はプリクラ全盛期!!!)という特長を持っていました。
1998年発売の「ボールサイン80 フチドール」
「ボールサイン80 フチドール(1998年発売)」※廃番品
ボールサインのデコレーションペンシリーズで私が最初に知ったのがこのフチドールです。残念ながら廃番になっているのですが、手に入れた時にはまだ文具店で購入できました。線を引くと、すぐに筆記線上に銀色のホワホワーとしたものが湧いてきます。結果、元のペンの色で銀色が縁取りされているように見えます。
このペン、こんな遊び方も。
この世代の女の子ならきっとしたことがあるはず!!
好きな言葉を書いて上からフチドールで塗りつぶすと、銀剥がしの真似っこができます。
「消しゴムで消すと書いた文字が読める」この仕組みで秘密のメッセージ交換をされた方も多いかもしれませんね。
2000年には前述の通り「ボールサインティアラ」が発売されました
「ボールサインティアラ(2000年発売)」
このように写真を撮るとそこまで感じないのですが、実際に筆記したものに斜めから光を当ててとると大量のラメが「これでもか!!」と入っていることがわかります。
本物はもっとすごいから、ぜひ試していただきたい!!
こちらは別の時に描いた作例ですが、本当にキラキラなのです。
「ボールサイン ティアラ」を元に「ティアラノック」が作られたので、このキラキラも受け継がれでいます。
2002年発売の「ボールサイン80 ムーンライト」
「ボールサイン80 ムーンライト(2002年発売)」
蛍光色のように鮮やかな色で、黒い紙にも描けるこのペン。赤紫〜オレンジあたりの色のバリエーションが豊富で、そこも愛らしいです。元気がない時にはこのペンを使えば解決しちゃいそうです。
2003年発売の「ボールサイン アクアリップ」
「ボールサイン アクアリップ(2003年発売)」※廃番が決まったそうです
プルルンとしたくちびるを想像する、透明感のある少し膜が張ったような筆記線のペン。
マニキュア(特にお子さん用の剥がせるタイプ)の仕上がりにも似ていると私は感じています。
実はこちらのペンは、インク沼の方にもチェックしてほしい働きがあって……
透明色(グロスクリア)で描いた上を万年筆インクで綿棒を使って塗りました
「インクを塗るときに白抜きにしたい」という欲望を持っているインク沼人はたくさんいらっしゃると思います。私もSNS投稿で拝見して知ったのですが、「グロスクリア」という透明な色で文字や絵を書いて上から万年筆インクを塗るときれいに筆記線だけが白抜きされます(より正確にいうと紙のベースの色に抜けます)。
2004年発売の「ボールサイン スフレ」
「ボールサイン スフレ(2004年発売)」
ムーンライトやアクアリップのようなパキッとした色に対して柔らかい色味を持つのが「ボールサイン スフレ」。プラスチックのケースに文字を書くこともできます。少し乳白色がかっている柔らかい色。書いた後も少しふっくらとするのかな? 2004年は携帯から始まって、さまざまなものをデコレーションするのが流行った時期だった気がします。時代にぴったりとあった商品だったのでしょうね。
2005年発売の「ボールサイン ラグジェ」
「ボールサイン ラグジェ(2005年発売)」※廃番品
「ボールサイン フチドール」は銀色が一緒に現れて銀色の筆記線の外側にペンの筆記線が出て縁取りされますが、ラグジェは同じような仕上がりで、金色バージョンとも感じられます。上の写真は「ゴールドブラック」という色なのですが、塗り塗りすると完全に金色! ちなみに塗った上からマスキングテープを貼って剥がすと、昔、少女漫画誌によくあった「銀剥がしゲーム」みたいに粘着面にゴールドが剥がせます。
この7種類の中で残念ながら廃番になってしまった商品がある一方、今でも販売されているものがあります。
それが、
・「ボールサイン ティアラ」
・「ボールサイン80 ムーンライト」
・「ボールサイン スフレ」
の3種類です。平成レトロと言われるであろう、このような映えるペン。種類は減ってしまいましたが、残っているものは長く販売を続けられるように応援したいです。
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デコレーションペンに今はまる
大人になって比較的自由にお金を使えるようになった時に「ボールサイン80 フチドール」と出会いました。「フチドール」という名前なのは、「縁取り」ができるペンだからと想像できたのですが、
「線を書くと勝手に縁取りができるというのはどういうこと??」
そんな気持ちで買って試してみるととても楽しい。大人の自分の中に眠っていた子どもの自分が目覚めたかのように夢中になりました。このティアラノックをきっかけに、またボールペンデコブームが来ないかなと期待をする筆者です。