突然訪れたピンチとチャンス
しかしそんな生活を続けてきたせいか、ある日ついに体を壊してしまいました。家計は常に自転車操業だったため、体を壊すことは生きていけないことと同じことを意味します。
ついにどうにもならなくなった私は、わらにもすがる思いで行政の相談窓口へ向かうことにしました。窓口の方に今までのことについてお話しすると、メモを取りながら丁寧に耳を傾けてくれました。その上で職業訓練校に通う選択肢はどうか、と提案していただきました。
職業訓練校は退職した人が失業保険期間中に行くもの、というイメージがあった私は驚きました。しかしどうやら、私は何カ所も掛け持ちで働いており、どこの職場からも雇用保険がかけられていない状態であったため、給付金をいただきながら職業訓練校に通うことができる状態であるとのことでした。
私自身、接客業に携わる中で、接客よりも棚卸しや売上のデータを集計することのほうが好きであることに気付いていました。しかし、資格がないから事務系の仕事には就労できないだろうと諦めていました。これは好きな業種に携われる絶好のチャンス!と思った私は、事務系の資格が学べる訓練校を選んで通うことにしました。
いざ学校へ通ってみると、学生時代とは違い生活がかかっているため授業にも身が入ります。さらに、資格のための勉強だけでなく、履歴書や職務経歴書の書き方、ビジネスマナー、ビジネスメールの書き方などの、キャリア不足を補える事柄についても併せて教えていただくことができました。
そして取得した資格をもとに、掛け持ちをせずとも暮らしていける上に、より適性のある職業に就くことができました。
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まとめ
仕事の経験や資格がないことが離婚において最も大きな懸念事項でしたが、それが解決した今は、離婚前と比較して何一つマイナスのない生活ができていると思っています。
モラハラ夫にも就労環境にも、困り果ててにっちもさっちもいかなくなる前に、早めに行政や相談窓口に頼るべきだったと、今では反省しています。どんなにつらく苦しい状況であっても、自ら外に目を向け、積極的に情報を集めていく姿勢を常に持って生きていこうと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:遠藤ちよ/30代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
著者/ウーマンカレンダー編集室
40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!