50代に入って、俳優の名前や昔見た映画のタイトルなど、パッと出てこなくなってきたなと自分でも思っていたところへ、家族から「その話前にも聞いた」との指摘を受けました。自分では「言った覚えがない」「いや、でもそう言われてみれば言ったかも」と、記憶があいまいになってきていることに気付きました。
50代に入って脳が老化してきた?
自分では話した覚えがないのに、家族から「その話はもう聞いた」「何度も聞いている」と言われたときのショックは結構大きかったです。そう言われて「ああ、そうだったね!」とすぐに思い出せればまだ良いのですが、「え? いつ話したんだっけ?」とまったく思い出せません。まさか認知症!? 早い人は50代でも認知症になると聞いたことがあり、怖くなりました。
そこで、ネットの認知症テストを受けてみたところ、特に問題はありませんでした。しかし、「何度も同じ話をしてしまい、以前に話をしたことを覚えていない」ということは、恐ろしいことでした。このままどんどん記憶があいまいになっていってしまうのだろうか!? 「脳は普段から使っていないと老化が早まる」と誰かが書いていたことを思い出し、なんとかしなくてはと感じ始めたのでした。
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「認知症」と「物忘れ」を考える
親戚が大学で脳科学を教えており、聞いてみると記憶力が弱くなってきたということを考えるときに、いわゆる「認知症」と「老化による物忘れ」とを別に考えたほうが良いとのことでした。脳にできる「老人斑(加齢に伴って脳に見られるたんぱく質の沈着)」が原因で認知症になることが知られていますが、そうではなく、加齢による「物忘れ」の場合、多くの人が年を重ねるにつれこのような経験を持っている可能性があるとのこと。
そのため、加齢による「物忘れ」をなんとか少しでもマシにできないだろうかと思いました。同じく50代の友人たちに聞いてみると、やはり更年期を過ぎたあたりから記憶力が悪くなった、何かを取りに別の部屋へ行ったのは良いが、何を取りに来たか忘れてしまい、また元いた場所に戻った経験があるということがわかりました。程度の差はあっても、皆やはり記憶力の衰えは感じているようで、私だけではないと少しホッとしました。