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イギリスで、アングロサクソンに関する重要な詳細を明らかにするのに役立つ墓の遺物の中から、保存状態の良い剣が発見されました。
イギリスの古墳で発掘された6世紀の刀剣
「本当に信じられないような、刀剣の最高峰に位置するもので、あらゆる意味でエリートで、素晴らしいものです。 ドーバーの剣やサットン・フーの剣に匹敵します」
このように話すのは、発掘調査の主任考古学者であり、セントラル・ランカシャー大学の考古学教授でもあるダンカン・セイヤー氏。
今回、セイヤー氏は発掘チームと共に、有名なアングロサクソン時代の兜が発見されたサフォークの古墳から、6世紀のものとされる剣を発見しました。
その剣は驚くほど保存状態が良く、考古学者たちを驚かせたそうです。
イギリスの発掘調査で出土する剣のほとんどは、劣悪な鍛造技術と湿気の多い埋葬環境から腐食して折れ、かつての輝きは影を潜めたものばかり。
しかし、そうした剣とは対照的に、今回発見された剣は柄の部分に金と銀の象嵌が施され、刀身には驚くほど無傷のままルーン文字が刻まれていました。
長年発掘に携わっている考古学者に、「これほど美しい剣は見たことがない」と言わせるほどのこの剣は、イギリスで最も注目すべき発見の一つとされています。
かつて暗黒時代と呼ばれたアングロサクソン時代。歴
史的な資料はほとんどないと言われていますが、墓地にはまだまだ歴史的価値のあるものが埋められている可能性があります。
今回発見された剣とその他の出土品は、今後、長い保存修復作業が行われ、最終的にはフォークストン博物館に送られるということです。