おしゃれな巾木の選び方|簡単DIYでおしゃれにする方法もご紹介

巾木は「はばき」と読み、壁と床の間にぐるりと取りつけられている細長いパーツのことです。

普段はあまり意識することのない巾木ですが、じつは大切な役割を持っており、空間やインテリアの印象を大きく左右します。そのため、巾木の色や素材、デザインにこだわることで、インテリアをワンランクアップさせることも可能です。

この記事では、部屋のインテリアをおしゃれに見せる巾木の選び方について解説します。簡単なDIYで巾木を交換せずにおしゃれ度をアップさせる方法もご紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

 

巾木の役割と種類

巾木(はばき)は「幅木」と読み方も意味も同じで、壁と床の間に取りつけられる部材のことです。部屋はもちろん、玄関やトイレ、階段にも巾木は設置されています。

ここでは、そもそも巾木にはどんな役割があるのか、機能性とデザイン性の両方から解説。巾木の種類や素材ごとの特徴もご紹介します。

 

巾木の機能や役割

巾木には主に2つの役割があります。

1つ目は、建築の際に壁と床の間にできる隙間を塞ぐ役割です。巾木によって隙間にほこりが入り込んだり室内に隙間風が入ったりするのを防ぎ、見た目も美しく仕上げられます。

2つ目は、壁に傷や汚れがつくのを防ぐ役割です。巾木を設置することで掃除機やキャスター付きの椅子などがぶつかった衝撃で壁に傷や汚れがついたり、そこから壁紙がめくれたりするのを防げます。

 

巾木がインテリアに与える効果

巾木は部屋を縁取るようにぐるりと張り巡らされており、壁や床と比べて面積は小さいものの、意外と存在感があります。そのため、巾木は選び方・使い方次第で空間やインテリアの印象を変えることが可能です。

たとえば、壁や床と同系色の巾木を選ぶと、統一感が出て空間が広く見えます。反対に壁や床と異なる色を選べば、巾木が部屋のアクセントになるでしょう。

薄手の巾木を選ぶと壁と一体化して部屋が広く見え、厚みのある巾木を選ぶと重厚感のある印象になります。

また、巾木は形状やデザインもさまざまです。直線的な巾木を選ぶと部屋全体がシンプルでモダンな印象に、丸みを帯びた巾木を選ぶと柔らかい印象になります。装飾性の高い巾木は、和室やクラシカルな洋室の個性を一層引き立ててくれるでしょう。

 

素材別|巾木の種類

巾木の主な種類について、素材別にご紹介します。

木製の木巾木(きはばき)は木造住宅でよく使われる巾木です。

木巾木のうち、天然木を使用した巾木は木目が美しく温かみがあります。天然木ならではの高級感があり、価格設定はほかの種類と比べて高めです。

木質繊維と合成樹脂を組み合わせて成形したMDF製の巾木は扱いやすく、天然木と比べて価格を安く抑えられます。カラーバリエーションが豊富な点も魅力です。ただし、天然木製よりも強度面はやや劣ります。

塩化ビニル製のソフト巾木は水気に強く、弾力性があるため部屋の角などにも施工しやすいのが特徴です。ソフト巾木は鉄筋コンクリート造の建物や、クッションフロアの洗面・脱衣室やトイレなどにもよく使われます。木巾木と比べて価格が安い点も魅力です。

 

加工性の高いソフト巾木は、木目調や大理石調など色柄のバリエーションも豊富です。直線的な形状のほかに、隙間にほこりや水が入らないよう床と接する部分に丸みを持たせた「Rつき」もあります。

なお、室内やトイレ、階段用には木巾木やソフト巾木が主流ですが、玄関の土間部分はタイル製の巾木がよく使われます。

 

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おしゃれに見える巾木の選び方3つのパターン

巾木の色は床または壁に合わせて選ぶのが一般的ですが、どちらを選ぶかによって空間の見え方やインテリアの印象が大きく変わります。

ここでは選び方のパターン3つとそれぞれの特徴や効果について解説します。

 

床に合わせる

1つ目は、巾木の色を床の色に合わせる方法です。

床となじむ巾木の色を選ぶと、床面の存在感が増して、部屋全体に安定感が出ます。また、床が広く見えるため、狭い部屋や空間にもおすすめです。

床の色が木目や濃い色の場合は、傷や汚れも目立たずに済むでしょう。

 

壁に合わせる

2つ目は、巾木の色を壁に合わせる方法です。

壁となじむ巾木の色を選ぶと、巾木そのものは目立ちにくくなります。そのため、空間をすっきりシンプルに見せたい場合は、壁と同系色の巾木を選ぶとよいでしょう。

また、床面から天井までの高さが強調されるため、縦方向に開放感を出したい吹き抜けの部屋などにもおすすめです。

なお、壁の一部にアクセントクロスを取り入れる場合、その部分にはアクセントクロスの色味に合う巾木を選ぶとスタイリッシュにまとまります。

 

部屋のアクセントにする

3つ目は、巾木の色をあえて床や壁と合わせず、アクセントカラーを取り入れる方法です。

巾木を境に床と壁がはっきり区別されるため、部屋が引き締まって見える効果があります。この場合、巾木が太いほど、アクセントとしての効果が高まるでしょう。

巾木の色は部屋の家具や建具、カーテンなどの色と合わせると、統一感が出ておしゃれにまとまります。

窓枠や建具と巾木の色を黒で統一した、シックでおしゃれなリビングの実例はこちらからご覧ください。

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