楽天が2025年1月6日、石井一久氏が今季からGMに就任することを発表した。

GMとして積極補強に手腕 監督では優勝争いに絡めず

石井氏は18年9月に楽天のGMに就任すると、積極的な外部補強を敢行。GMをつとめる間に、浅村栄斗、鈴木大地、牧田和久(現ソフトバンク2軍投手コーチ)、涌井秀章(現中日)、炭谷銀仁朗(現巨人)、西川遥輝(現ヤクルト)とスター選手たちをFAやトレードなどで獲得した。

20年オフには田中将大(現巨人)が8年ぶりにメジャーから日本球界に復帰。だが、チームはリーグ優勝に届かない。

21年からはGM兼監督として指揮を執ったが3位、4位と優勝争いに絡めず、監督専任となった23年も2年連続Bクラスの4位でシーズン後に退任。昨季は取締役シニアディレクターを務めていたが、今年は3年ぶり復帰となった。

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「5球団競合」宗山塁のドラフト1位指名成功も…目立った補強なし

ただ、石井氏の評判が芳しいとはいえない。

大型補強が機能したとはいえず、監督も自身が指揮をふるった3年間をのぞき、毎年のように替わっている。

今オフはドラフト1位で5球団が競合した宗山塁(明大)の当たりクジを引き、2位で最速153キロ左腕の徳山一翔(環太平洋大)の指名に成功したが、それ以外は目立った補強をしていない。

スポーツ紙記者は

「石井さんはGM、監督として結果を出しているとはいえない。ファンからの風当たりが強くなるのは当然です。チームが強くなるためには我慢が必要だと思います。三木肇監督は2度目の監督就任になりますが、目先の結果に捉われず3年は託すべきです」

と指摘する。

三木監督は20年に自身初の監督に就任したが4位に終わり、翌21年は2軍監督に配置転換されている。

過去の経験を糧に石井GM&三木監督のタッグで頂点を目指す。(中町顕吾)