「床の間をリフォームしたいけど、どのようなリフォームをしたらよいのかわからない」
たしかに床の間は和室の一角に設けられており、スペースが狭い分、どのようにリフォームするかで悩む方が多い印象です。この記事では、そのような方に向けて、床の間のリフォーム事例や費用相場を解説します。ぜひ床の間をリフォームしたい方は読んでみてください。
床の間とは
床の間は古くから日本建築に取り入れられている座敷飾りのひとつです。和室の客間に設けられた、一段高く、掛け軸や置物、生け花などが飾られたスペースを見たことがある方も多いのではないでしょうか。床の間にはもともと「権力者や身分の高い人を迎える場所」としての役割がありました。それが現在では来客を迎える特別な場所として設けられるようになったのです。
また、床の間は特殊なつくりをしていることもあり、それぞれの部位に床の間特有の名称がつけられています。たとえば、一段高くなっている部分は「床框(ゆかかまち)」、その上部が畳なら「床畳」、板張りなら「床板」。床框の前にある板間は「前板」、床の間を支える役割をしている柱は「床柱」と呼ばれています。
このように役割も名称も特別な要素が含まれている床の間ですが、暮らしやすさを重視したリフォームをする方が増えてきました。床の間をよりおしゃれにしたり、暮らしやすくするために収納スペースにしたり、趣味のスペースにしたりするなど、ライフスタイルに合ったリフォームが近年では注目されています。
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床の間をリフォームするメリット
床の間は昔からある「来客を迎える特別な役割」があるということもあり、リフォームに積極的になれない方も多いでしょう。そこでここでは床の間をリフォームするメリットを解説します。
部屋がひと回り広くなる
床の間をリフォームしてなくすと空白のスペースができるため、部屋がひと回り大きくなります。設置されている床の間が広くて立派であればあるほど、その効果を実感できるでしょう。たとえば、床の間のスペースにテレビ台を移動させてテレビを見られるようにするだけでも、部屋が広くなったように感じられます。このように、大がかりなリフォームをしなくても、DIY感覚でちょっとしたリフォームをすることも可能です。
収納スペースが増える
床の間の少しのスペースを活用して、押入れやクローゼットにすれば立派な収納スペースとなります。収納スペースが増えるとこれまで片付ける場所がなかったものも収納できるようになるのはうれしいところ。家の中がすっきりして快適になるでしょう。
部屋の雰囲気を変えられる
床の間からは古風かつ厳格な雰囲気が漂います。もちろんその雰囲気のままでもよいのですが、リフォーム次第でがらっと部屋の雰囲気を変えることも可能です。床の間を洋室風にするだけでも和室に和モダンの要素を取り入れられます。