
「最近肌の調子がよくないな……」なんてことはありませんか?
今日は二十四節気の立春の10日目で、まだ春の節気がはじまったばかり。春先であるこの時期は、皮膚トラブルが起こりやすい季節なのです。
「皮膚は内臓の鏡」ともいわれ、皮膚トラブルは五臓と深い関係があります。そこで五臓の不調を東洋医学式のアロマ(中医アロマ)で整えて、皮膚トラブルをはじめとする春先の不調を予防・改善していきましょう。
春先に皮膚トラブルが起こりやすい理由とは?

2月3日からはじまった立春、今日はその10日目です。実はこの10日間で、地域差があるものの日の出の時間が10分前後も早くなったんですよ!……といわれても、ピンとこないかもしれませんね。
例えば1月は、1日~31日の1か月間でも10分前後しか日の出の時間が早まっていません。それと比べて、立春以降はたった10日で10分前後早まっているので、それだけ太陽の動きが勢いづいていると言えるわけです。
このように自然界では太陽のエネルギーがどんどん強くなっているのですが、それとシンクロして、人間の体内でも立春以降は陽気(熱エネルギー)の勢いがどんどん高まっていきます。この時期は、体内に蓄えられていた陽気が下半身から上半身へと上昇しはじめ、体の外に発散されていきます。そしてこれによって冬の間にたまった老廃物が排出され、体が温まり、代謝が高まっていきます。
前回の「50代のこよみ養生Vol.14」でもご説明しましたが、この春に陽気を上昇させ発散する働きは五臓の肝(かん)の役割です。
しかし、春先のうちはまだ肝が十分に働かず、陽気がスムーズに上昇しないために体内で滞りやすい状態。すると、上半身や体表面に陽気が滞って熱がたまってしまい、皮膚トラブルが起きやすくなります。春に肌の状態が不安定になりやすいのは、こうした要因も関係しているわけです。
そこで、この時期の皮膚トラブル対策におすすめしたいのが東洋医学式のアロマ。香りには肝の「陽気を上昇・発散させる働き」を促す効果があるため、アロマを用いると陽気の滞りを改善することが期待できます。
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皮膚の状態を見ればわかる!五臓の不調チェック

東洋医学には「皮膚は内臓の鏡」という言葉があり、皮膚の状態を見ると五臓の不調をおおまかに知ることができます。この時期は皮膚トラブルが起こりやすいと説明しましたが、その原因は春の臓である肝を中心に、それ以外の臓(心・脾・肺・腎)も深く関わっています。
そこで、肌の状態に合わせて五臓それぞれに対応するアロマを選び、セルフケアに取り入れてみてください。
まずは、現在気になる皮膚トラブルやそのほかの不調について、①~⑤のうちどれが最も多く該当するかチェックしてみましょう。なお、該当するタイプはひとつとは限らず、複数当てはまる場合もあります。
◉チェック①
□かゆみやしびれがある
□こめかみにニキビができる
□目が充血しやすい
□イライラしやすい、怒りっぽい
◉チェック②
□顔色が赤らんでいる
□舌先が赤い
□口内炎になりやすい
□汗をかきやすい
◉チェック③
□口の周りにニキビができやすい
□むくみやすい
□たるみが気になる
□おならがよく出る
◉チェック④
□敏感肌の傾向がある
□皮膚が乾燥しやすい
□せきがよく出る
□イライラしやすい、怒りっぽい
◉チェック⑤
□顔色が黒ずんでいる
□白髪や抜け毛が増えた
□耳鳴りがある
□尿もれや頻尿が気になる