自作の小屋で、庭の自然に包まれ眠る。榎戸勇人さん、榎戸真生さんが実践する豊かな暮らし。

INTERIOR 2023.9.23

 毎晩、星空を見ながら、雨の日は傘をさして、4人家族が連れ立って、庭の離れに眠りに行く。榎戸さん一家の寝室は、自分たちで建てた約3坪の小屋だ。里山の竹林に抱えられるようにして立っていて、ベッドがふたつ、天井が高く小窓とロフトがある。出入り口を兼ねる掃き出し窓から、庭ごしに築100年以上という母屋が見える。  小屋は、東京・新木場で代々続く材木店を営む勇人さんが、建築家・古川泰司さんの設計でつくったセルフビルドの小屋建築キット「KOKON」を利用したもの。男女4人が、3日間で仕上げられるというコンセプトは、1940年代、ジャン・プルーヴェが設計した「組立式住宅」を彷彿とさせる。NAME Haya …

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Simple Song. 連載コラム : 中瀬萌 #1

LIFESTYLE 2024.12.4

長野県に引っ越して2年が経つ。 場所は標高1000m、浅間山の麓。 この2年間で「住む」という営みの原点を、見つめ直している。 数十万年前から活発な火山活動が続く浅間山の麓には、度々起こる噴火毎に降り注いできた火山灰が蓄積してできた土壌が広がっている。 この地は元々、私のパートナーが生まれ育った地であり、彼と知り合って最初に訪れた時からすぐにこの地へ住みたいと直感的に思い、引越しを決めた。  山岳ガイドである彼ならではの嗅覚と土地勘で、初めてこの土地を訪れた私をたくさんの場所に案内してくれた。 わたしは、神奈川県藤野町という里山で育っており、どちらかというと、山よりも、森の中で過ごしてきた。蔦 …

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