たった5分の「足指つかみ」で腰痛・猫背を自分で治せる!80代でも効果大のセルフケアとは

ひざや腰の痛み、年のせいだからと諦めていませんか? 「足指つかみ」で改善した例が続々と! 理学療法士の湯浅慶朗さんの著書『たった5分の「足指つかみ」で腰も背中も一生まがらない!(PHP研究所刊)』から具体的なやり方と効果をご紹介します。

著者プロフィール:湯浅慶朗

ゆあさ・よしろう
足指研究所 所長
日本足趾筋機能療法学会 理事長

理学療法士。足指研究所所長。ハルメク靴の共同開発者。理学療法士として高齢者医療に携わるが、治らない現代医療のあり方に疑問をもち、病院を退職。妻のO脚改善をきっかけに足指の研究に入る。一生歩き続けられる体をつくる「ひろのば体操」や「YOSHIRO SOCKS」を考案し、東京大学との共同研究や学会発表も実施。NHK「ガッテン」などにも出演し、著書に『たった5分の足指つかみで腰も背中も一生まがらない!』(PHP研究所刊)など。

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腰にも効く!? 足指つかみでどこがよくなる?

前回までに、良い姿勢・悪い姿勢の基準や、体の歪みの原因は足にある人が少なくない、ということを説明してきました。

そして、その足指の問題を解消するために、おすすめするのが「足指つかみ」です。「足指つかみ」の原理は単純明快で、「足指を広げて伸ばそう」というものです。

1日5分間この体操に取り組み、それを毎日続けることで、足指が広がって伸び、自在に動かせるようになって、踏ん張りが利くようになります。

踏ん張れるようになると、地面をつかみ、蹴り上げる「あおり歩行」がうまくできるようになり、歩くことで足の筋肉を鍛えることができます。

その結果、足裏のアーチが戻るとともに、ずれていた重心も中心に戻り、安定するようになります。そして、良い姿勢「ニュートラルポジション」が自然にとれるようになると、姿勢が正されて、腰まがりや背まがりも少しずつよくなるのです。

このプロセスでおわかりのように、「足指つかみ」は、足指の機能回復、わかりやすく言うと、“リハビリ”のために行うものです。足指の変形がある人、足指がうまく動かせない人は、最初に“リハビリ”をしなければならないのです。

そして、“リハビリ”によって足指の機能が元に戻ったら、しっかり地面を踏みしめ、力強く地面をつかみ、蹴り上げられるように、足の筋肉を鍛える必要があります。順番は「1.足指の機能回復→2.足の筋肉強化」です。