リノベーション会社から提案された3つのプラン
そのようなことを踏まえて、リノベーション会社から提案された3つの間取りがこちら。
PLAN A 南向きキッチンの2ベッドルーム
変形ながらもベッドルームが2つ、パントリー、ウォークインクローゼット、本棚で区切られたワークスペースと、要素は盛りだくさん。

PLAN B 東向きキッチン、ワークスペース、小上がりあり
キッチンの向きは、PLAN Aから変更されて東向きに。背面にパントリー。東側にはワークスペース。子ども部屋はリビングの一角をカーテンで仕切り、小上がりになっていて中にものを収納できます。洗面台は廊下に出して、脱衣室が広くなっています。

PLAN C 東向きキッチン、小上がりあり
キッチンや洗面台、小上がりの位置はB案と同じ。パントリー、ワークスペースがない分、全体にゆとりがあります。

結論からいうと、この3つのなかで私たちが採用したのはC案でした。理由は、
・せっかく窓の多い部屋なのに、窓のない個室(子ども部屋)があるのは、残念。並んで仕事をすることもないので、ワークスペースは広くなくていい。
・なるべく物を少なく暮らしたいので、パントリー、ウォークインクローゼットはなくていい。
・子ども部屋は、使わないときはリビングと一体化すると広くつかえてよさそう。
・子ども用のベッドを置かずに、布団をつかうのであれば、小上がりの中にしまえて便利。
住み替え前のマンションはとても収納スペースの多い物件で、それが魅力的でした。でも、収納スペースが多いからと、いらないものをどんどんため込んで、結果使いにくくなっていたのです。新たな住まいはトランクルームがマンションの1階にあることも考慮し、必要以上の収納はなくていい!としました。
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間取り図が完成! 子供部屋は折衷案に
というわけで、C案を選んだのですが、問題点が。ワークスペースが一か所しかないこと、東側の真ん中、ぽっかり何もないスペースがあること、です。

さらに、迷いがあったのは、子ども部屋でした。息子は大学の近くに部屋を借りて一人暮らしすることになりましたが、3月の時点ではまだ家にいたため、「家に子どもがいない状態」をいまいちイメージできておらず。「長期休みはずっと家にいるかも?」「就職したら、しばらくは一緒に住むこともあるのかな??」と、考えていました。
ある程度、長い時間過ごすのであれば、カーテンではなくせめて引き戸で仕切ったほうがストレスないのでは? でも、南側の眺望のいい場所を家にいない子のために使うのはもったいない…と考えてできた修正案がこちら。

南側にダイニングテーブルとソファ。東側の空いていたスペースに、細長くはなりますが小上がりの子ども用スぺ―ス。余裕ができたので、キッチンはアイランドに変更。寝室に夫のデスクを置くため、廊下に洗面所はやめて、従来と同じくバスルームの横に配置。
この東側に小上がり(子ども用スペース)というのは、私が考えた案で、実はリノベーション会社としては工夫が必要な配置でした。というのも、キッチンの換気扇のダクトが東側に抜けるようになっており、小上がりをダクトが突っ切ることになるからです(小上がりには垂れ壁をつけ、そこに換気扇を通すことで解決)。
むき出しの換気ダクトが、そのまま壁を通っている、小上がり。換気扇の配管は梁のように囲って隠すこともできますが、我が家はそのままです。
実際に出来上がった小上がりスペース。3枚の引戸を全開にするとリビングと一体化できます。
さて、追加した要望のうち、「玄関を広く」と「お風呂を広く」の件。玄関は、入って右の壁を取り払えなかったので、土間を突き当りまで拡張。バスルームは梁があったため、20cmほど奥行きを広げるのにとどまりました(1216サイズから、1416サイズに変更)。正直、ちょっと残念な点ではありますが、マンションリノベーションという制約のあるなかで、最大限の案でした。

こうして、間取りがほぼ決まったのが、4月の頭くらいでした。やったー!
……しかし、これはまだリノベ打ち合わせとしては序盤の段階。このあと、キッチン、バス、トイレなどの設備や内装を決め、見積もりが出るにはまだまだ、道のりがあったのです。
次回は、リノベーション打ち合わせ中に私たちが作業していたことや、見積もり提示についてです。