「給与」は上がらなくても「所得」は増やせる
では、生活が苦しい現状を打破するためにどのような対策がとれるのでしょうか。まず考えられるのは「資産運用」です。
金利がインフレ率よりも低い現在、預貯金だけではお金の価値が目減りしてしまい、生活は楽になりません。
とはいえ、未経験者が急に投資を始めても失敗してしまう可能性が高いでしょう。したがって、まずは投資の基本を学び、無理のない方法から始めてみるのはいかがでしょうか。
これから資産運用を始める人におすすめの方法として、下記の2つがあります。
1.NISAを利用したつみたて投資
2.低リスクな債券への投資
1.NISAを利用したつみたて投資
本来、株式投資や投資信託で利益があった場合、源泉分離課税として20%ほどの税金が発生しますが、NISAを利用した場合には非課税となります。
また、金融機関によってはNISAは最低金額100円からつみたて投資を始めることができ、いつでも自由に出金・解約が可能です。
2.リスクの低い債券への投資
債券は、発行体(国や企業)から一定の期間後に元本と利息を受け取ることができる金融商品です。満期までの期間が長いほど金利が高くなる傾向があります。特に、日本や米国が発行する国債は元本が保証される可能性が高く、株式などと比べて価格変動が少ないため初心者向きといえるでしょう。
他にも、物価が上がると利息も上がるインフレ連動債など、金利変動のリスクに対応できる商品や、国債に比べて高い利回りを期待できる社債や地方債などもあります。さらに、種類によっては定期的な利払いがあるため、年金生活者や安定収入を求める投資家にも適しています。
資産運用はインフレ対策として賢い選択のひとつです。上記はあくまで初心者向けの基本的な投資方法の一例になりますが、他にも数多くの資産運用方法があります。投資について学ぶなかで、自分にあった方法を探してみてはいかがでしょうか。
武田 拓也
株式会社FAMORE
代表取締役