3.介護職の月収の推移

厚労省では処遇改善の効果が出ているか、定期的に介護職などの処遇状況を調査しています。過去の調査を振り返ると、処遇改善関連の加算を取得している事業所においては、介護職の月の平均給与は着実に増加しています。

2020年に当時の特定処遇改善加算を取得していた事業所において、介護職の平均給与は31万5,410円でした。処遇改善に関する取り組みが進んだ結果、2024年には33万8,200円まで上昇しており、5年間で2万円以上増加しています。

 

平均給与(月)

2020年

31万5,410円※1

2021年

32万3,190円

2022年

32万2,550円※2

2023年

32万4,240円

2024年

33万8,200円

※1 特定処遇改善加算を取得した事業所
※2 特定処遇改善加算・ベースアップ等支援加算を取得した事業所

厚生労働省|介護従事者処遇状況等調査(2021年度、2022年度、2024年度)より作成

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4.介護職の収入は増加傾向

深刻な人手不足の解消やケアの向上を目的とし、国は介護職などの処遇改善に取り組んでおり、収入の増加が今後さらに期待されます。また、国は処遇改善加算などを通じて、2025年度は2.0%のベースアップを目指していますが、実際の給与にどの程度反映されるかについては、引き続き注目が必要です。

参考

厚生労働省|第41回社会保障審議会介護給付費分科会介護事業経営調査委員会資料厚生労働省|介護従事者処遇状況等調査:結果の概要

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