
「㈱八田」のワイン試飲会が開催された。フランス・シャンパーニュから来日した「タルラン」のメラニー・タルランさんがゲスト参加し、ワインを紹介した。


来日したメラニー・タルランさんはタルラン家の12代目。兄のブノワ氏とともにメゾンを担う
「タルラン」は1687年から12代続くシャンパーニュの老舗メゾン。自然の味わいを表現するため、ノン・ドザージュ(※)または補糖を極力控えて醸造し、長期間の熟成を行っている。
※ドザージュは、デゴルジュマン(瓶内2次発酵の時に生じるオリを瓶口に集め、取り除く作業)の後、目減りした分を補うためにワインを添加すること。糖分を含まないワインを添加する場合「ノン・ドザージュ」などと呼ばれる

『シャンパーニュ・ヴィーニュ・ロワイヤル・ブリュット・ナチュール 2007年』(左/2万6000円)、『シャンパーニュ・ミレジメ 2009年 ル・トリウムヴィラ・ブリュット・ナチュール』(1万9000円) *税別価格
メラニーさんが今回特にお勧めしたのが『シャンパーニュ・ヴィーニュ・ロワイヤル・ブリュット・ナチュール 2007年』で、アタックはリンゴが香り、きれいな熟成感がゆっくりと現れる。マロラクティック発酵を行わないため酸味がしっかりと存在し、ミネラル感や熟成感に裏打ちされた旨味を感じる。
もう一つのお勧め『シャンパーニュ・ミレジメ 2009年 ル・トリウムヴィラ・ブリュット・ナチュール』は、しっかりとした骨格と熟成感が複雑さを表現。アフターにしっとりとしたニュアンスが残る。

「シュテファン・マイヤー」のワイン。左から『リースリング・ブンザントシュタイン・トロッケン2023年』『レス-レーム・グラウアーブルグンダー・トロッケン2023年』『レス-レーム・シャルドネ・ヴァイサーブルグンダー・トロッケン2023年』。価格はすべて2700円(税別)
試飲会では、この度新たに輸入を開始したドイツ・ファルツ地域の「シュテファン・マイヤー」も披露された。2011年にワイナリーの3代目を継いだシュテファン氏は、ニューワールドやオーストリアでワイン造りを学んだ人物。小樽を巧みに使い醸造することで知られ、数々のワイン専門誌で高評価を得るなど注目されている。
近年特に人気が高まっているのが『レス-レーム・グラウアーブルグンダー・トロッケン』だ。ミネラル感と柔らかさもある飲み口、バランスのいい味わいのグラウアーブルグンダー(ピノ・グリ)は、家庭の食卓でも活躍しそうだ。
ワインの問い合わせ先:㈱八田 TEL.03-3762-3121