ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(52)が2025年3月25日10時ごろ、SNSを中心に物議を醸している「南港ストリートピアノ」の注意喚起を巡ってXで言及した。この問題を巡っては、同ピアノの公式Xアカウントが25日13時ごろ、謝罪した上で撤去する方針を示している。

「手前よがりな演奏は『苦音』です」

南港ストリートピアノはATC内のカフェ「cafe&dining goo-note」に併設。この飲食店の公式サイトに記載された利用時の注意事項の一覧には、「1回の演奏は『おひとり様10分まで』」「周囲とピアノに配慮した『優しい演奏』をお願いします」などと書かれている。

SNSで物議を醸しているのは、このピアノの公式Xアカウントによる2025年3月22日の投稿だ。「ストリートピアノ演奏者の方へ」と題した書面を公開し、「練習は家でしてください」と呼びかけた。次のように説明している。

「つっかえてばかりの演奏に多くのクレームが入っており、このままだとこのビアノを撤収せざるを得ない状況です。練習は家でしてください。練習を重ねてつっかえずに弾けるようになってから、ここで発表して頂けたら幸いです。誰かに届いてこそ『音楽』です。手前よがりな演奏は『苦音』です」

この投稿は25日12時時点で2万4000件以上のいいねを集めるなど注目を集め、批判の声が相次いだ。「自由に弾けないピアノはストリートピアノではありません」「ピアノを撤去すればいい」「ならきちんと金払ってプロに演奏してもらえよ」などの声が上がった。

この注意喚起に対し、解散したロックバンド「BOØWY」のドラマーを務めた高橋まことさんが「苦音などと言うのなら街角ピアノ等置く必要はない」などと苦言を呈したと報じた記事に対し、堀江氏は24日、「激しく同意」とXに投稿。

ピアノが併設されているカフェのXアカウントが「こちらのアカウントは店舗のスタッフアルバイトが運営しておりまして、ピアノのSNS運営とはまた別でございます。当店としても伝えたいことは沢山ありますが現在精査中でもう暫くお待ちください」などと釈明したと報じた記事に対しては、堀江氏は25日10時ごろ、「苦しい。。」とXで反応した。

なお、先述したカフェの投稿は25日12時までに削除。また、このアカウントも非公開になった。「南港ストリートピアノ」公式Xアカウントは25日13時ごろ、「この度は、ストリートピアノの活用に係る掲示文書について、表現が適切でなかったことを深く反省しております」などと文面で謝罪。また、ピアノを撤去する方針だと示した。