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●さまざまな料理に使いやすい米粉は、グルテンフリーや栄養価の面でも注目の食材です。気軽に使えてヘルシーな米粉の知られざる魅力とは?

 4月4日は「米粉の日」。これは、「米」という漢字が「八十八」に分解できることから、米粉を米の半分と見立てて、「八十八」の半分である「四十四」にちなみ、「新潟米粉研究会」が制定したのだそう。

 米粉は、小麦粉の代わりに使えるグルテンフリー食材として注目されるだけでなく、美容やダイエットを意識する人にも人気の食材です。多彩な食感を作り出す特徴やほのかな甘みをいかせば、パンやスイーツはもちろん、とろみ付けや揚げ物にも大活躍! そんな米粉の魅力を、手軽に活用できるレシピとともにご紹介します。

美容と健康が気になる人に! グルテンフリーの米粉は低GIで栄養素も豊富な食材

 米粉といえば、もちもちした食感をイメージしがちですが、お米の品種や粒子の大きさで性質が異なり、食感もさまざま。メニューに合わせて使い分けることで、料理がさらにおいしく仕上がります。

 また、たんぱく質の一つ、グルテンを含まないグルテンフリー食材なので、消化しやすく、アレルギーの人も安心して使えます。さらに、小麦粉に比べてGI値が低いところもポイント。食後の血糖値の上昇がおだやかで、ダイエット志向の人におすすめです。

 このほか、体内で合成できず食事から摂取する必要がある必須アミノ酸とたんぱく質のバランスは、小麦粉より米粉の方が優れていて、より多くの栄養素を含んでいるのも特徴です。

もっちり、ふわふわ。多彩な食感のパンやケーキもおいしさアップ!


ふんわりもちもちがおいしい、グルテンフリーの米粉パン

 定番人気の米粉パンは、ふんわりもちもちの食感が楽しめます。グルテンのアレルギーが気になる人でも安心して食べることができ、米粉ならではのやさしい甘みも特徴です。


しっとりとした水分を感じられる米粉のシフォンケーキ

 シフォンケーキやオムレットの生地に米粉を使用すれば、独特のしっとり感がアップするだけでなく、口当たりもふんわり柔らか。時間がたっても、そのしっとりふんわりした食感が続き、お店級のおいしさに!

水溶き要らずでとろみが付く!米粉を使えば揚げ物もヘルシーに


とろりとなめらかなのに崩れにくいオムレツが完成

 まぶしたり、加えたり、粉もの食材として使いやすいところも米粉の良さ。例えば、とろみづけに片栗粉を使うときは、水に溶かす手間が必要ですが、米粉ならそのまま加えればOK。また、一度ついたとろみは消えないので、オムレツに使えばとろとろで型崩れしにくく、洋食屋さんのような一品が完成します。ハンバーグもふんわりジューシーな仕上がりに!

油の吸収も少ない! サクサクジューシーな唐揚げも


米粉の衣はカリッとさくさく、中はジューシーに!

 米粉は小麦粉よりも油の吸収率が低いため、揚げ物に使うとカロリーを抑えられます。また、衣を薄くつけられるので、唐揚げにもぴったり。外はカリッと、中はやわらかくジューシーな、理想的なから揚げが出来あがります。

ピザ生地もカリッともちもち、クリスピーな仕上がり


やさしい甘みと香ばしさで満足度も高い米粉のピザ [食楽web]

 実は、ピザ生地作りには米粉が簡単でおすすめ。粒子が細かいので粉をふるう手間がなく、水ともよくなじみ、生地作りがラクなんです。しかも、焼き上がりはカリッとモチモチのクリスピーピザに仕上がりますよ。

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 便利で使い方が簡単、しかもヘルシーな米粉。食事にもおやつにも幅広いメニューに使えるので、常備しておけばいつでも手軽に活用できますね。ぜひ日々のお料理に上手に取り入れて、新しいおいしさを見つけてみてください。

米粉のレシピ本『米粉があれば! パンもおかずもおやつも極上』

 なおこちらに掲載している米粉のレシピは沼津りえの著書『米粉があれば! パンもおかずもおやつも極上』(主婦の友社刊)に掲載されています。気になる方はぜひ、手に取ってみてください。

●DATA
米粉があれば! パンもおかずもおやつも極上

著者:沼津りえ
定価:1650円(税込)
https://www.amazon.co.jp/dp/4074536935