初級者から上級者まで、さまざまなスタイルを持つ投資家が夜な夜な集う投資家バー。今宵も常連投資家は、おもむろに自ら導き出した知識・技術、そして成功体験を新米投資家に教えはじめます。本記事では酒井富士子氏の著書『投資家バーの常連客から聞いた 投資の成功術』(インプレス)から一部抜粋・編集し、仕事のトイレ休憩3分の集中トレードで1日6万円を稼ぐ常連投資家を紹介します。

投資家バーの常連客:Kojiさん

職場の個室トイレで3分トレードとユニークに話すKojiさん。しかしその裏にはデータ分析と仮説・検証など勝率98%で下髭を読む技術があった。

(広告の後にも続きます)

トイレ休憩3分の集中トレードで1日6万円を稼ぐ!

新米投資家

ところで、トイレ休憩中にトレードしていると言っていましたが、1日どれくらいトレードに時間を充てているんですか?

Kojiさん

1日3分間だけと決めているよ。

新米投資家

3分! 思っていた以上に短いですね……。

Kojiさん

それは僕が兼業投資家だからさ。株の専業投資家は相当上手くならないとできないと考えている。なぜなら生活がかかっているからね、絶対に負けられない。でも兼業投資家は、本業の収入もあるし専業投資家よりもメンタル面も含めて条件は絶対に有利なはず。

だから僕は仕事に集中することが大前提だと考えていて、相場の地合いにも影響されにくい3分間という短い時間で投資をしているんだ。またデイトレードではポジションを長く持つとリスクが高まるしね。

新米投資家

その3分の中で売買をするんですか?

Kojiさん

そうそう。トイレの個室に入ってパンツを下ろしたら、スマホの電源を入れてアクティブになるまで20秒。そこから狙っていた銘柄のチャートと板を見て、自分の想定通りの値動きになっていたら即決で買い。いきなり全資金を投入することもある。そして、3分後には売ってトレード終了だね。

新米投資家

シチュエーションがおもしろい(笑)。でも、そんな短期間で株価は上がるものなんですか?

Kojiさん

そこはスクリーニングした銘柄のうち、確実に上がると思ったものを厳選しているからね。あと、値動きの検証から導いた癖から反転しそうな時間も事前に分析するから、その時刻にトイレ休憩に行くようにしているよ

けれど、トイレに行った時間に自分の思っていた値動きをしていない場合には、下ろしたパンツをそのまま履き直して、トレードしない選択をすることも多い。とにかく負けないことが大切。機関投資家など大口のさまざまな事情から良い銘柄でも売られることもあるし、「不確実なものから再現性を見出す」という理不尽なものがトレードだからね。とにかく自分の得意なところでしか入らない、それが勝ち続けるための最も重要なことだと思うよ。

新米投資家

パンツが試合の開始と終了を告げるホイッスルですね!

Kojiさん

そうそう(笑)。この方法の何が良いかというと、相場全体で大暴落が起きた時もダメージがないんだよね。だって、買った銘柄も3分後には売るし、保有していないから。