3.押入れリフォームを成功させるポイント
押入れリフォームは、床の補強をする安全対策、結露やカビの予防、クローゼット扉の選び方がポイントになります。
3-1.床の補強工事をする
押入れは、布団や衣類など比較的軽いものを収納する目的で作られています。人が内部に入ることや比較的重い荷物などを収納することを想定しておらず、十分な下地が組まれていないことも。
そのため、押入れをクローゼットやワークスペースにリフォームする際は、基本的に床の補強工事が必要です。
また、補強工事は床下に降りて行うため、床下のシロアリ被害の有無も確認してもらうと良いでしょう。
3-2.結露やカビ対策をしっかり行う
押入れやクローゼットは、閉め切っている時間が長く、湿気が溜まりやすい空間です。湿気は結露やカビの原因になるので、リフォームを機に対策をしっかり行いましょう。
特に、押入れが外気と面している場合は、外気の影響で結露が発生しやすく、カビが生えやすい環境といえます。こうした場合は、押入れリフォームの際に、断熱材を施工しておくと安心です。
また、壁紙の選び方を工夫することも、結露やカビ対策になります。壁紙の中には湿気をコントロールする「吸放湿壁紙」などがあり、このような機能性壁紙を取り入れることも、湿気対策として有効です。
3-3.扉は部屋の広さや家具の配置にあわせて決める
押入れの襖は、狭い空間でも引き違いで開け閉めできる建具です。リフォームの際に開き戸や折り戸に変える場合は、扉が可動する範囲に注意が必要です。
例えば、開き戸は扉が前方に大きく開くので、その範囲には家具を置くことができません。折れ戸は、扉の可動範囲は小さくなりますが、折りたたんだ扉が前方に飛び出すので、やはり家具の配置に注意が必要です。
クローゼットの扉の種類には、以下のようなものがあります。扉の特徴や家具の配置の仕方にあわせて選ぶと良いでしょう。
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・ドアと同じ開き方で使いやすい ・クローゼット全体を見渡せる ・収納間口が狭い場合に適している |
・扉が折りたたまれるように開く ・クローゼット全体を見渡せる ・収納間口が広い場合に適している |
・襖と同じ開き方 ・常に片側に引き戸があり、 全体を見渡すことができない ・開口部を少し大きくできる 3枚引き戸もある |
扉の可動域に家具は置けない | 開き戸より可動域は小さいが、 家具を置きにくい場合もある |
人が立つスペースを確保できれば、 家具の配置にほぼ制限はない |
扉の開けやすさを重視する方に | 一般的なクローゼットが欲しい方に | 部屋が狭い、家具が多い方に |
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4.押入れリフォームの費用を抑える方法
押入れリフォームの費用を抑えるには、安価な建材を選んだり、既存の部材を再利用したりする方法が挙げられます。
他にも、複数社から相見積もりを取って費用やリフォーム内容を比較することも重要です。
4-1.壁紙や扉は安価な素材を選ぶ
押入れリフォームの費用を抑えるためには、使用する建材の選び方がポイントです。
壁紙は、高級な輸入壁紙やハイグレードクロスではなく、一般的な量産クロスを選ぶと費用を抑えられます。
クローゼットの扉も安価な商品を選ぶのがポイントですが、扉を付けないことも選択肢のひとつです。オープンスタイルで使ったり、ロールスクリーンを自分で取り付けたりすると、扉の分の費用を抑えられます。
また、扉がなければクローゼット内の風通しも良くなるので、結露・カビ対策にもなるでしょう。
4-2.既存の部材を再利用する
既存の部材を再利用することでも、リフォーム費用を抑えることができます。
例えば、扉は材料費の中で一番費用がかかる部分ですが、襖を再利用すればコストダウンすることも可能です。
襖を洋風引き戸にリメイクし、敷居や鴨居(※)の溝をそのまま使えば、引き戸のリメイク費用だけで済みます。
※鴨居…敷居と対になり、建具をはめ込んで開閉する部材
押入れをワークスペースにリフォームしたい場合は、中段を外さないでデスク代わりとして使う方法も。中段を外さなければ、壁紙もそのまま使うことができます。
4-3.簡易的なリフォームはDIYで行う
押入れのリフォームは、簡易的に済ませることもできるので、費用を抑えたい場合にはDIYが効果的です。
ただし、DIYには適切な知識と技術が必要な上、失敗するリスクもあります。もし、失敗して業者に依頼する場合は、二重に材料費がかかってしまうこともあるため、DIYに自信がない場合は、最初から業者に相談したほうが良いでしょう。
また、衣類を収納したクローゼットは、想像以上に荷重がかかります。棚板やハンガーパイプは、その荷重に耐えられる構造でなくてはなりません。
自分で耐荷重を計算して設置することも可能ですが、手間も時間もかかるため、基本的には、床の補強工事や壁下地の追加工事も含め、業者に依頼したほうが安心でしょう。
4-4.複数社から見積もりを取る
複数社から見積もりを取ることで、ご自宅の状況に合わせたリフォーム費用の相場を掴みながら、納得のいく価格でリフォームしてくれる会社を見極めることができます。
リフォームでは、同じ予算や要望でも、業者によって使う材料や工事方法、提案内容が異なるため、見積もり金額に差が出ることはめずらしくありません。
中には、相場より大幅に安い見積もりを提示して、契約した後から追加請求をしたり、手抜き工事を行うような悪徳業者も存在します。
こうした悪徳業者を避け、予算に合った工事をしてくれる業者を選ぶためにも、まずは3社程度から相見積もりを取って希望するリフォームの費用相場を把握することから始めましょう。
この時、あわせてどの工事にいくらかかるのかを比較し、本来必要な工事が省かれていないか、追加費用が発生しないか等を確認することで、必要な工事を適正価格で行ってくれる業者を見極めることができます。
不必要な工事や過剰に費用を上乗せしている業者を避けることができるので、無駄な出費を防ぐことができるという意味で、費用を抑えてリフォームをすることにつながるでしょう。
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