スキマバイトサービスを展開し、東証グロース市場に上場しているタイミー(東京都港区)の代表取締役・小川嶺氏が2025年3月25日にXで、リクルート(同千代田区)がスキマバイトサービスの開発を中止したことに言及した。その際、リクルートの撤退を「嬉しい」と表現し、その後「適切ではなかった」とした。
スキマバイトサービス「意外と手間のかかる事業」
リクルートは24日に公式サイトで、24年秋に提供開始としていた「スポットワークサービス『タウンワークスキマ(仮称)』」について、「本サービスの開発を中止することを決定いたしました」と発表した。「リクルートグループにおける人材関連事業全体の戦略を改めて検討していく中で、開発優先順位の観点」から中止したとしている。
小川氏はXでこの発表を引用し、次のようにコメントした。
「創業当初から投資家にリクルートが来たらどうするの?と聞かれ続けてきたので撤退のニュースは嬉しいのですが、タイミーとしても改めて気持ちを引き締めやっていくタイミングと捉えています」
その後、「何人かからご指摘いただきましたが嬉しいというコメントは適切ではなかったですね。。」と自身の発言を省みた。
続けて、リクルートの撤退について「色々な要素が重なっているなと感じています」とコメント。スキマバイトサービスについて
「マッチングだけに見えて、労務管理や給料計算などのシステムもあり複雑性が高いプロダクトです」
「何より『人手不足だけど、うちではタイミーは使えないよ』という企業に入り込み、先方の業務オペレーションを熟知し、マニュアルまで作り込む工数などが発生するので意外と手間のかかる事業」
と指摘した。また、「そこまでマーケットが大きくないのでは?という考え方もある」とし、「スキマバイトに留まらず、どこまで大きくできるか、タイミーとしても改めて気持ちを引き締めやっていくタイミングと捉えています」と今後についても言及した。