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屋根裏部屋から発見されたのは、オランダの有名画家レンブランドが描いた作品、「少女の肖像」でした。
屋根裏部屋から発見された貴重な絵画
美術鑑定家のカーヤ・ヴェイユーさんは、アメリカ・メイン州カムデンの個人邸宅を定期的に訪れていた時、偶然にも素晴らしい発見をしました。
その家の屋根裏部屋には、オランダの黄金時代の有名な画家として知られるレンブラント・ファン・レインが描いた17世紀の絵があったのです。
AP通信によると、「 少女の肖像」と名付けられたこの作品の額縁の裏に貼られたラベルには、1970年の展覧会のために、フィラデルフィア美術館に貸し出されたことが記されていました。
レンブラントは1606年生まれの多作な画家で、肖像画から風景画、歴史や聖書の情景まで、さまざまな題材に取り組んだと言われています。
オーク材のパネルに描かれ、オランダ製の手彫りの金枠に収められたこの作品には、オランダの伝統的な衣装をまとった少女が描かれています。
この作品は、1920年代から個人の家族の所有物であり、フィラデルフィアで展示された後もその家族のもとにあったとのこと。
しかし、所有者は特定されておらず、なぜ屋根裏部屋にあったのかも謎です。
2024年8月、この絵はオークションにかけられました。
古い割に非の打ちどころのない保存状態だったことから、オークションでは熾烈な争奪戦が繰り広げられたのだとか。
最終的に、ヨーロッパのコレクターが141万ドル(約2億1千万円)で落札。
オランダの画家の作品が、ヨーロッパではなくアメリカで発見されることは珍しいそうです。
どんな経緯でアメリカに渡ったのか、なぜ屋根裏部屋に隠されていたのかについては不明ですが、屋根裏から発見されて価値が認められたことは、亡きレンブラントにとっても名誉なことだと言えるでしょう。