「収納の数が足りないから増やしたい」「ただの押入れをクローゼットに変えたい」

このような悩みから、収納のリフォームを考えている方は多いでしょう。

この記事では、収納を増やす・改修するリフォームの費用や注意点、リフォーム業者の選定方法について説明していきます。収納のリフォームをお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

1.収納を増やすリフォームの費用相場

ここでは、収納を増やす代表的なリフォームの費用を説明していきます。

1-1.リビングに壁面収納を造作


 

どれだけの大きさの収納を設置するか、使用する材料によって大きく異なってきます。

一般的な費用 

設置する収納幅
費用
2.0m程度 30万円~40万円
3.6m程度 46万円~60万円

1-2.ウォークインクローゼットを作る

ウォークインクローゼットとは、クローゼットを1つの部屋に独立させたスタイルの収納のことを指します。

リフォームの際にはウォークインクローゼット本来の良さと便利さを発揮させるために、1.2坪程度のスペースは確保しておいた方が良いでしょう。

費用面に関していうと、一部屋全体をリフォームする形となるため、状況に応じてリフォーム費用は大きく異なってきます。

一般的な費用

施工内容
費用
一部屋をウォークインクローゼットにする 35万円~49万円

詳しくは、「」で解説しています。

1-3.階段下スペースに収納を作る

既存の階段にある設備を撤去する・移転する、新たに作ったスペースに棚などを設置するかどうかで費用は大きく異なってきます。

一般的な費用

施工内容
費用
階段下に収納を作る 7.5万円~10万円

1-4.屋根裏に収納を作る

屋根裏とは天井板と屋根の間にある空間のことを指します。

屋根裏収納の場合、重い荷物を入れると出し入れが大変です。少しでも安全に荷物の出し入れができるよう、開口部を広くするや開口部分に手すりを付けることを検討してみると良いでしょう。

一般的な費用

作る床の規模
費用
6帖 19万円~24万円
10帖 27万円~32万円

また、これとは別にオプション費用が加算されます。これは広さや屋根の状態によって費用は異なってきます。

オプション費用

オプション内容
費用
換気扇 3万円程度
開口手すり 3万円程度
固定階段 15万円程度

「」でも詳しく解説しています。

1-5.玄関の収納を増やす

玄関にある収納を増やすリフォームは、この4タイプに分けることができます。

壁面収納タイプ…天井から床まで一面に収納を取り付けるタイプ

フロートタイプ…天井から床付近まであり、床から少しのスペースが空き、浮いているようなタイプ

カウンター+吊戸棚タイプ…カウンターと上部の吊り戸棚がセットになったタイプ

土間収納タイプ…玄関横のスペースに収納スペースを設けるタイプ(別名:シューズクローゼット)

各タイプ別の一般的な費用

タイプ
イメージ
費用
壁面収納タイプ 20万円~34万円
フロートタイプ 20万円~34万円
カウンター+吊戸棚タイプ 19万円~25万円
土間収納タイプ 30万円~50万円

1-6.キッチンに床下収納を作る

水などの汚れを掃除しにくい場所となることもあるので、床下収納を作る際はその場所をどこにするかをそうした点を考慮しながら決めていく必要があります。

費用面に関していうと、どれだけの大きさの床下収納を作るかによって費用は異なります。

一般的な費用

施工内容
費用
キッチンの床下に収納を作る 10万円~15万円

1-7.キッチンに壁面収納を作る

お手持ちの冷蔵庫やキッチン用具にジャストフィットした背面収納は、既製品ではなかなか見つからないものです。このような場合は、職人に造作をしてもらうことができます。

メーカーの既製品は約20万円前後なので少し費用はかさみますが、生活導線をきちんと考え造作してもらえば、使い勝手が格段によくなること間違いなしです。

一般的な費用

施工内容
費用
キッチンの背面に収納を造作する 25万円~45万円
メーカーの背面収納を設置する 20万円前後

【保存版】使いやすいキッチン収納のコツと実例10選

1-8.洗面所に収納を作る

洗面・脱衣所に収納を作る方法としては、下記の3つがあります。

収納を造作する

既製品の収納棚を取り付ける

収納量の多い洗面化粧台に交換する

リフォーム内容別の一般的な費用

タイプ
イメージ
費用
ニッチ収納を造作 4万円~7万円
デッドスペースに

収納棚設置
4万円~6万円
収納量の多い

洗面化粧台に

交換する
18万円~30万円

洗面台(洗面化粧台)の交換リフォームにかかる費用相場【事例付き】

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2.既存の収納を改修するリフォームの費用相場

ここでは、収納を改修するリフォームについて費用を説明していきます。

2-1.押入れ・物入れをクローゼットに

押入れ・物入れからクローゼットにする場合、もともとの押入れ自体の広さや既存の押入れの状態によって費用は異なってきます。

押入れの状態によっては、ハンガーパイプを設置する際に強度を上げるための下地作りが必要となるなど、それぞれの状況で費用は変わってきます。

一般的な費用

施工内容
費用
押入れ・物入れをクローゼットにする 11万円~20万円

押入れをクローゼットにリフォーム!費用相場やポイントを完全解説

2-2.扉を撤去して「見せる収納」に

「見せる収納」とは、使う建具の面材や造作材などとデザインやカラーリングなどを合わせると空間全体のコーディネートが出来、まとまりがよくなる収納のことです。(その逆である扉付きの収納を「隠す収納」といいます。)通常、ただ扉を取るだけでなく中の部分も改修するのが一般的です。

また、一部だけ扉付きにするという方もいらっしゃいます。費用面に関していうと、どれだけの規模リフォームするのかによって異なってきます。

一般的な費用

施工内容
費用
「隠す収納」から「見せる収納」にする 15万円~20万円

2-3.押入れやクローゼットを部屋の一部に

出典:https://www.reform-guide.jp/topics/oshiire-reform-hiyou/

3方を壁に囲まれていることで周囲の視線が気にならない押入れやクローゼットは、独立性やプライバシーを守りたい書斎や勉強机、化粧台などがぴったりです。作業スペースにリフォームする際の費用は、10~20万円程度です。(畳をフローリングにする費用を合わせると30~50万円程度)