「練習は家でしてください」との注意喚起が波紋を広げていた「南港ストリートピアノ」の公式Xアカウトは2025年3月27日、ピアノを撤去したことを報告した。Xでは、その発表文にさまざまな意見が寄せられている。
ストリートピアノは「休止」ではなく「撤収」
ピアノは、大阪市南港地区の商業施設「ATC」内のカフェ「cafe&dining goo-note」に設置されていた。22日に公式Xが次のような注意喚起を投稿していた。
「【お願いです】練習は家でしてください。この南港ストリートピアノはフードコートの中にあります。つっかえてばかりの演奏に多くのクレームが入っており、このままだとこのピアノを撤収せざるを得ない状況です」
「誰かに届いてこそ『音楽』です。手前よがりな演奏は『苦音』です」「間違うのはしょーがないんです、、生身だから でも、人の練習聞かされる側はたまったもんじゃないんです」とも訴えた。
この投稿は拡散され、「自由に弾けないピアノはストリートピアノではありません」「ならきちんと金払ってプロに演奏してもらえよ」といった批判が相次いだ。
25日に公式Xは「表現が適切でなかったことを深く反省しております」として謝罪。また、「ピアノは撤去の方向性で進めております」とも説明していた。
27日になって、「一昨日、ピアノの撤去が完了しました」と報告。「休止」ではなく「撤収」だとし、公式Xについても「時期をみて閉鎖することとなります」とした。
続けて、「この度は私の運営が問題だらけでこのような結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪した。
この公式Xの発表に、「一目見ても文章が稚拙で違和感がある気がする…」「ふてくされてるの?」といった指摘や、「ピアノ撤去は個人的に非常に残念」「撤収することでは何も問題解決になってないと思うけどな」といった声が寄せられた。一方で、「施設内に設置したものなら施設の規定に乗っ取って使用するのが当然だと思います」「マナーの悪い人への対処が先だろうに」など、ストリートピアノ運営に同情的な声も寄せられている。