特定最低賃金の導入で変わること

特定最低賃金が導入された場合、介護職員に対して「最低でもこの金額以上を支払う」ことが法的に義務付けられます。これが事業者の裁量による加算制度との大きな違いです。

また、賃金の最低ラインが決まることで、一定水準の給与が保証されるため、求職者にとっては安心材料になります。また、一度設定されれば法的に継続される点も特徴です。

ただし制度導入には、労使間の協議や地域間の足並みの調整が必要になるため、一部地域・産業からの段階的な導入が想定されます。全国的な広がりを見せるまでには一定の時間を要する可能性があり、既存の処遇改善加算との役割分担や、特定最低賃金の在り方について、今後の議論が必要です。