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近頃SNSを中心にたぬきケーキの人気が再燃しています。昭和を彷彿させるレトロなフォルムと、手製ならではの、とぼけた表情がかわいらしいケーキです。
そこで今回は、たぬきケーキをはじめとした、見た目も楽しい動物をモチーフにしたお菓子をピックアップ。老舗が作る食べておいしい名品を紹介します。
近所のにゃんこがモチーフ。岐阜県『稲豊園』の「招福猫子まんじゅう」

岐阜県高山市にある老舗和菓子店『稲豊園(とうほうえん)』が手掛ける「招福猫子まんじゅう」は、見た目の愛らしさと個性豊かな味わいで人気を集めています。

店の近くにいる地域猫からインスピレーションを得て生まれた一品です。5種類の猫がデザインされ、それぞれ生地も餡も異なります。黒猫は竹炭生地に黒糖餡、とら猫は黒糖生地に小豆粒餡、すべて手作業手で作られているので、猫の表情も本物のように個性的です。
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稲豊園
住:岐阜県高山市朝日町2
営:8:00~19:00
休:不定休
ちゅんちゅん。石川県『清香室町』の「金澤文鳥」
金澤文鳥
石川県金沢市にある和菓子店『清香室町』が手掛ける「金澤文鳥」は、2023年度のグッドデザイン賞を受賞した話題の和菓子。パッケージに描かれた文鳥の表情や、優しい色合い、そしてコロンとしたフォルムもとっても愛らしいのです。並べると、本当に小さな文鳥たちが集まっているよう。

加賀紅茶を使用した紅茶餡には、イチジクやクランベリーなどのドライフルーツ入り。加賀棒茶味は、ほろ苦い棒茶餡にピスタチオやアーモンドの香ばしさが加わり、まるでスイーツのような羊羹です。和と洋が絶妙に融合した新感覚の味わいで、ワインとのペアリングもおすすめです。
●SHOP INFO
清香室町
住:石川県金沢市尾張町2-4-13
営:9:00~18:00
休:水曜日
東京都『山田家』の「たぬき焼き」
たぬき焼き
東京都墨田区・錦糸町にある和菓子店『山田家』。昭和26年に誕生した歴史ある和菓子「たぬき焼き」が名物です。このぷっくらとしたフォルムと愛嬌のある表情がたまらないですよね。
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生地には茨城県産の奥久慈卵とレンゲ蜂蜜を使ってふんわりと焼き上げ、中には北海道産小豆を使用したこし餡をぎっしり詰めています。牛乳やコーヒーとも相性抜群で、食べる前にトースターで軽く焼いて食べるのもおすすめです。
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山田家 本店
住:東京都墨田区江東橋3-8-11
営:10:00~18:00
休:水曜
静岡県『龍月堂』の「どうぶつケーキ」

最後は、静岡県島田市にある老舗『龍月堂』の「どうぶつケーキ」です。昭和40~50年代に流行した「たぬきケーキ」をルーツにした遊び心あふれるスイーツです。定番のたぬきのほか、ネコ、ワニ、パンダなど、さまざまな動物たちが登場。職人の手作りならではの、表情の豊かさが魅力ですね。

土台のドライフルーツを混ぜ込んだパウンドケーキに、軽やかなバタークリーム、パリパリのチョココーティングが絶妙。その日のラインナップによってモチーフが変わるので、どの動物に会えるかは来店してからのお楽しみです。
●SHOP INFO

龍月堂
住:静岡県島田市本通3-6-1
営:9:00~18:30
休:火曜日