両親の突然の変化に息子たちは戸惑い…
Aさんたちは世界一周旅行から帰宅後、たくさんのお土産を持って長男一家のもとへ遊びにいきました。次男一家も集うその場で、息子たちは言葉を失います。両親の変化に驚いてしまったのです。次男に至っては「もしかしてもうボケちゃって、詐欺師にでも騙されているのでは?」などという始末。
それもそのはずです。確かに父Aさんは現役時代、高所得者でした。だからといって両親が浪費をしているところなど、みたことがなかったのです。身の丈よりも少し低いくらいの生活レベルで過ごす、それが息子たちからみた両親のイメージでした。どうやら息子たちには、両親が老後に突然浪費しだしたようにみえたようです。
Aさんは笑って、これからの計画について息子たちに話しました。丁寧に、それも生前贈与について考えてあることも意思表示したことによって、段々と息子たちも納得してくれました。いまでは「自分たちで築いてきたお金だもんね。楽しく生きてくれていることが一番だよ」と、応援してくれているそうです。
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「資産を減らすことが怖くなくなった」
A夫婦なりの資金計画を立てたことで、2人はお金を使うことへの不安が消えました。
「お金を貯め続けるのが目的ではなく、どう使うかを考えることが大事なのね」Bさんがしみじみと語ります。
Aさんも「お金を残すことを考えるのではなく、どうやって最適に使うかを計画することで老後の不安がなくなった」と笑顔を見せました。