
画像はイメージ( Emőke Dénes / Wikipedia Commons )
中国・貴州師範大学研究チームが貴州省の洞窟で、新種の魚を発見しました。
学術誌「ZooKeys」で発表されています。
変わった特徴を持つ新種の魚
「シノサイクロケイラス・ロンギコルヌス(Sinocyclocheilus longicornus)」と呼ばれるこの魚。
同種が生息する貴州省の洞窟は標高2,276mに位置しており、洞窟内の水温は16度、pH7.4と安定した環境です。
ただし洞窟内に光が届かないことから、色素を失って体色はピンク色となり鱗もありません。
また、暗闇での生活により目が退化しているのも特徴です。
頭部には角のような突起がありますが、この具体的な機能は解明されていません。
研究者らは、額の角の進化は弱くなったり消えたりと、少なくとも2回行われた可能性があると考えています。
また遺伝子解析の結果、この魚は同じグループに分類される8種と近縁であることが分かりましたが、さらに2つの系統に分かれることも確認されました。
「シノサイクロケイラス属は中国固有の魚で、主に広西省、貴州省、雲南省、湖北省のカルスト地帯に分布しています」とジョウ・ジアン博士は語り、この種の希少性にも言及しています。
この発見に、ネット上では「まさにユニコーンのようですね」「レーザービームがあるサメを思い出させます」といったコメントが寄せられていました。