
画像はイメージ(Brocken Inaglory/ Wikipedia Commons )
南オーストラリアのビーチで発生した濃厚な茶色の泡により、サーファーたちは呼吸器系に異常を感じたり視界がぼやけたりする症状を訴えました。
ビーチで目撃された謎の泡
アデレードからおよそ80km南に位置するウェイトピンガ・ビーチとパーソンズ・ビーチの両方で、謎の茶色の泡が海を覆う光景が目撃されました。
この泡が原因となったのか、魚やタツノオトシゴ、タコなどが死んでビーチに打ち上げられています。
また、サーフィンを楽しんでいた100人以上のサーファーが、目のかすみや痒み、咳や呼吸困難に見舞われたそうです。
SNSでは、まるで洗剤があふれ出たような光景がシェアされています。
地元のサーファーであるアンソニー・ローランドさんは、「黄色く、緑色のぬるっとした重い泡」「強力な洗浄剤を吸い込んだ時のような感じ」と表現。
オーストラリアの今年の気温は平年より2.5℃高く、特に南部では干ばつ被害も出ています。
ビーチでは、風がほとんどなく、波のうねりも小さいとか。
この泡は、温暖化による影響でしょうか。
「The Guardian」などによると両ビーチを閉鎖した州環境保護局は、この泡について「高温と静水、そして現在進行中の海洋熱波による微細藻類の繁殖が原因の可能性」と述べており、現在も調査中だということです。