ヒトサラ編集長の食ダイアリー~とっておきの旅と食のはなし~vol.3|台湾 その②

編集長・小西克博が最近気になったお店を、語り下ろし形式で紹介していく連載企画です。前回に続き、舞台は台湾。ハイエンドからストリートフードまで、“旅のおとも”にしたくなる情報が満載です。

大湖から屏東へ

そして今回の旅でもうひとつ、久しぶりに行きたかった【AKAME】へ向かいます。
台湾の先住民ルカイ族の保護地区にある薪焼レストラン。昔わたしは東洋のエチェバリって呼んでた素晴らしい料理を出すところ。

ここ大湖からローカル線で屏東まで行き、そこから車で40分ほど山に入ります。山が近づいてくるとちょっとジャングルのような雰囲気になってきてわくわくします。

ルカイの村に入り、宿にチェックイン、しばらく村を散策してからお店に向かいます。

ルカイの村に入り、宿にチェックイン、しばらく村を散策してからお店に向かいます。
歩きながら今回発見した【嵐雲緑海山居風格館】(住所:屏東縣瑪家鄉瑪卡札亞街11巷1號)というカフェのコーヒーが素晴らしかった。カカオもこのあたりの名産なんですね。

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そして【AKAME】(住所:屏東県好茶村古茶柏安街17巷8号)。コロナ前に一度取材もしてるので、記事も参考にしてもらえたらと思いますが、シェフのアレックスさんが伝統的な窯で焼いてくれる燒烤料理(バーべキュー料理)。彼は最近日本でも流行りの薪焼料理を、ずっとこの台湾の山の中で提供しています。

【AKAME】はルカイの発音だと「アガーム」と読むのが近いみたい。独特のスパイスと火入れ具合が絶妙で、ワインなんかともすごく合う料理なんです。ちょうど行った時が店の9周年とかで記念ワインも出してくれました。

アレックス自身、前出のアンドレ・チャンさんのシンガポールの店で働いていた経験もある人なので、フレンチの手法も取り入れた料理で、ワインとの相性も考え抜いているようですね。



お肉はもちろんのこと、野菜も魚もここで焼いてくれます。今回いただいたイカなどは今までにないようなシルキーな食感で見事な仕上がりでした。



デザートまでしっかり出してくれて満足。さて支払いの段になって現金しか受け付けてくれないことを思い出しました。

明日の朝、村の麓のコンビニで下ろして支払うと約束して失礼しましたが、現金のみの店も多いので注意が必要です。予約もかなり前からでないと取りにくいと思います。