ばらの香りに包まれる至福のひとときを体験しませんか? 2025年5月、広島県福山市で「第20回世界バラ会議福山大会」が開催され、同時に「Rose Expo FUKUYAMA 2025」も開催します。福山市は「100万本のばらのまち」として知られ、市内のいたるところにばらが咲き、甘い芳香に包まれます。じつはこのばらの香りには、美肌効果や気持ちを穏やかにする作用があると知られています。そんなばらの魔法を体感しに、5月は福山へいざ美人旅!

ばらのまち・福山の歴史と魅力

1945年8月8日、終戦1週間前の夜。広島県福山市は空襲によって、市街地の約8割を焼失し、1,000人を越える死傷者がでました。


市民による「ばら公園」の整備は、次第に花と緑によるまちづくりとして評価されるように。

1950年代半ば、「荒廃した街に潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」と、現在のばら公園に、近隣の住民がばら苗、約1,000本を植栽。それが「ばらのまち福山」の始まりです。その後、市民の手によって次々とばらが植えられ、現在では市内全域400カ所以上にばら花壇が点在し、100万本のばらが咲く街へと成長しました。


2024年リニューアルオープンした「ばら公園」。

特に「ばら公園」は福山市の象徴的なスポットとして整備が進み、2024年4月にリニューアルオープン。福山市オリジナルの「ローズふくやま」「ビューティフルふくやま」「ローズマインドふくやま」を含めた約670品種7,000本のばらが咲き誇り、訪れる人々を魅了します。


「ふくやま」の名前を冠したばら。左上/‘ローズふくやま’、左下/‘アニバーサリーふくやま’、右/‘スマイルふくやま’。

また、毎年5月に開催される「福山ばら祭」には2日間で約50万人が訪れます。街を歩けばいたるところにばらが咲き誇り、JR福山駅前のローズロードや緑町公園など、日常の風景の中にばらの彩りが溶け込む福山市。2025年5月には世界のばら愛好家を迎え、「世界バラ会議」が開催されます。


「ばら祭」でにぎわう緑町公園。

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研究が進むばらの香りの魔法


Olga Miltsova/Shutterstock.com

ところで、ばらの香りをかいだとき、どんな気分になりますか? 甘く爽やかな香りに、幸福感を感じる人が多いと思いますが、近年、このばらの香りにはさまざまな効果があることが分かってきています。鳥取大学の研究によると、ばらの香りにはストレス値を下げ、肌のバリア機能の低下を防ぎ、美肌に貢献する作用があることが報告されています。また、東京理科大学の研究では、ばらの主要な香気成分が炎症反応を抑制し、マウスを用いた実験では皮膚炎が改善することが報告されています。ばらの香りに包まれた福山の街を歩けば、ストレスが軽減し、お肌もツヤツヤ、身も心もハッピーになるに違いありません。