台湾グルメをくまなく満喫する!

台湾旅行の大きな楽しみのひとつがグルメ。台北はもちろん、全国各地にその土地ならではの美食が息づいている。外食文化が発展し、多彩な選択肢が揃う台湾では、訪れる人々も食の魅力に心躍るはず。朝ごはんから市場の屋台、郊外の名物料理まで、台湾ならではの食文化を存分に楽しみたい。

宜蘭で味わう、石窯焼きチキンの逸品

宜蘭の名物料理のひとつが、「宜蘭甕仔雞 福哥石窯雞」。北投の唭哩岸石を使った石窯でじっくりと焼き上げる黒羽土鶏は、遠方からも人々が訪れる逸品だ。高温の窯で香ばしく焼かれたチキンは、外はパリッと香ばしく、中はふっくら。シンプルな味付けだからこそ、鶏本来の旨みが際立つ。

看板メニューの石窯チキンのほかにも、香ばしい炒め物やさっぱりとした涼拌菜(和え物)、宜蘭ならではの郷土料理がずらり。素朴でありながら奥深い味わいに、思わず箸が進む。ローカルグルメの醍醐味を、心ゆくまで堪能したい。


宜蘭名物の石窯で焼き上げる丸鶏

(広告の後にも続きます)

世界が認める台湾ウイスキーを求めて

宜蘭を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが、世界的に評価されるウイスキー蒸留所「金車噶瑪蘭威士忌(カバランウイスキー)」だ。スコットランドから輸入した麦芽や設備を使用し、伝統的な製法を守りながらも、台湾ならではの気候を生かしたウイスキー作りを行っている。

中央山脈の雪解け水を仕込み水に使い、温暖な環境のもとで熟成されたウイスキーは、スコッチの約3倍もの速さで芳醇な味わいに。スコットランドでは10年かかる熟成が、ここではわずか3年で深みのある風味に仕上がるという。

見学ツアー(日本語ガイド付き)では、製造工程を学びながら、ウイスキー作りのこだわりを体感できる。20種類以上の樽で熟成されたウイスキーはバリエーション豊か。テイスティング(有料)を楽しみながら、自分好みの一杯を見つけたい。


「KAVALAN」というブランド名は、宜蘭の地を開拓した原住民カバラン族から命名(筆者撮影)

台北から宜蘭までは、台湾鉄道や高速バスで約1時間。日帰りもできるが、途中の礁溪溫泉に立ち寄り、ゆったりと温泉と美食を楽しむのも贅沢な選択だ。

text: Kazumi Serizawa

・台湾ランタンフェスティバル2025開催!
・まだ知られていない韓国の旅の名所。全羅南道と光州