
北海道・仁木町の「NIKI Hills Winery」。2015年からワイン醸造をスタートし、自社畑も増やしてきた。19年にはレストラン、宿泊施設を備えた複合型ワイナリーとしてグランドオープン。33ヘクタールの敷地に森、畑、ナチュラルガーデン、醸造所、レストラン、宿泊棟が点在し、自然との共生をはかりながらワインを造っている。
過日、今年リリースを予定しているワインがお披露目された。

栽培技師長の倉岡佑樹氏が畑の解説を行った

左から『PROPOSE Rosé Sparkling NV』(4950円)、『NEIRO 2024』(3960円)、『NEIRO Pet Nat 2024』(4950円)、『Chardonnay 2023』(6600円)、『Merlot 2023』(6600円)、『YUHZOME 2022』(1万1000円)
※価格は税込み
『PROPOSE Rosé Sparkling NV』
品種はケルナー、ツヴァイゲルトレーベ、ピノ・ノワール。1年の熟成を経て、繊細な泡とチャーミングな赤い果実の香り、キリッとした酸が特徴的なワインとなった。心地いい苦味がアクセントになり、よく冷やして食前酒に楽しみたい。
『NEIRO 2024』
バッカスを使用したセミドライタイプ。甘やかさと心地いい酸味のバランスが良く、南国フルーツを思わせる香りに心が躍る。
『NEIRO Pet Nat 2024』
バッカス60%と、ピノ・ブラン、ミュスカデ。3品種を酸がまだ多く残っている時に一緒に収穫。野生酵母で発酵させている。アルコール度数10.5%と低めで軽快、カジュアルに楽しめる。
『Chardonnay 2023』
2023年は雨がまとまって降った時期があり、また成熟期に夜温が下がらないなどの困難があったが、きれいな酸としっかりとした骨格が備わった。凍らせた果汁を一部プレス時に添加。新樽比率20%と前年より増やし、10カ月間の樽熟成、5カ月間のステンレスタンク熟成を行った。
『Merlot 2023』
2016~18年に植樹した比較的若いブドウ樹から造っている。メルロはこの地の適正品種と言われていないが、高品質な「仁木町旭台産メルロ」を目指して模索している。赤い果実が漂うフルーティーな味わい、繊細な風味。
『YUHZOME 2022』
ツヴァイゲルトレーベ、レゲントのブレンド。野生酵母を使用し、樽で熟成。赤果実とスパイシーなアクセントがあり、軽やかな味わいに奥行きを与えている。