横浜DeNAベイスターズは2025年4月9日、同日の試合後に予定していた「HiHi Jets」の元メンバーで「横浜バニラ」代表・高橋優斗さんのトークショーを「警察の指導により開催は危険と判断」したとして中止した。
SNSでは人が押し寄せる会場の様子が相次いで投稿されていた。DeNAは取材に、当日のイベント運営について「至らぬ点があった」として謝罪した。
高橋優斗さん謝罪「予想以上の反響をいただき…」
高橋さんは同日、始球式でセレモニアルピッチを務めた。試合後にトークショーを予定していたが、DeNA公式Xは22時30分頃、「警察の指導により開催は危険と判断し、中止を決定いたしました」と伝えた。
投稿では、高橋さんが「我々の予想以上の反響をいただきまして、今、中止という判断をお聞きしました。まず、それに対して謝罪させていただきます。申し訳ありませんでした」と謝罪する動画も添えた。高橋さんは、今後、ファンに直接会う機会を計画しているとも話した。その後、高橋さんも自身のXで経緯を説明した。
Xでは、入場口付近にトークショーに参加しようとする大勢のファンが押しかけ、混乱する様子を捉えた動画や画像が拡散された。動画には、「押さないでー!」と叫ぶ声や、制止するスタッフらが「お待ちください!」などと大声をあげる様子が映っていた。
こうした事態にXでは、詰めかけた一部の高橋さんのファンのマナーについて批判的な声が上がったほか、「こうなる事を予測出来なかった運営も悪いような」「席で観るとか整理券制にするとかもっと出来なかったのか……」「運営の見通しが甘かったな」など、球団側の運営の甘さを指摘する声もみられた。
公式サイトでは、トークショーに参加したい人は、スタジアム場外のセンターバックスクリーン裏に集合するよう案内されている。参加には当日の観戦チケットが必要だ。整理券の配布などは案内されていなかった。
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「現場の状況については調査、整理をしている段階」
DeNAはこうした運営側への指摘をどのように受け止めているのだろうか。J-CASTニュースはDeNAに、当日の詳しい状況と対応について尋ねたところ、広報部の担当者は10日、
「楽しみにされていたお客様にご不快な思いをさせてしまいましたことや、イベント運営において至らぬ点があったこと、反省しております」
と謝罪。「現場の状況については調査、整理をしている段階でして、現時点では詳細のお答えは控えさせていただければ幸いです」と説明した。