
日本はもちろん、世界の美食を食べ歩く、美味しいものを知り尽くしたフーディーたち。
そのひとりである実業家の本田直之さんは、屋台から三ツ星まで食事情に精通した、世界的なフーディーとして一目置かれる存在だ。
そんな本田さんが鮨を握る、「鮨本田」なるポップアップイベントが食通たちの間で話題に。
なぜ鮨を?どんな参加者が?と、興味は尽きずイベントに潜入した。
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長。投資育成事業を行う。作家でもあり、手がけた著書が累計300万部超え。ハワイと東京に拠点を構え、旅をしつつ世界中のグルメを探訪している。
鮨を学び始めたのは2年前で、それまで料理もろくにできなかったと本田さん。
「鮨を握れたら面白そうとか、外国人にウケそうという動機で学び始めました。次第に習うだけじゃなく『やま幸』さんや知人の鮨店などとコラボし始めたのが、会のきっかけです」
いわく、30年食べ歩いてきた記憶からアイデアをシェフと話して鮨に落とし込んでいく作業が面白いそう。
「鮨店の主役になって知人やゲストを喜ばせる。これ以上の楽しさはないです」
既成概念に縛られない鮨はまさに未知の体験。鮨の新たな未来がここにある。
食通たちの好奇心を満たす新たな食体験を目撃!
今回の会場は、人気イタリアン『DepTH brianza』。
本田さんと、10年以上親交があるオーナーシェフの奥野義幸さんがコラボし、ここでしか味わえない鮨を本田さんが握って、ゲストに振る舞うという。
会場に集まったのは、本田さんと親交が深い友人など8名。高級時計に上質なスーツ、煌めくジュエリーと皆一様にセレブな印象だ。
「今回は醤油もワサビも使わない、鮨の形をした料理がテーマ。僕の無茶振りにシェフが応えてそれを鮨にする、食べたことのない料理を提案します」と本田さん。
スピーチに続いて、本日の食材のひとつ『サカエヤ』から届いた黒毛和牛の塊肉をお披露目。
『サカエヤ』の価値を知る参加者たちから「おお〜!」と歓声が上がる。
春菊の泡を添えた白子の蕪蒸しとトリュフ。
序盤は奥野シェフ考案の“つまみ”を4品ほど楽しみ、いよいよ本田さんの握りが登場。
シャリを手に取りネタを握る滑らかな手捌きは、まるでプロさながら。2年前に「東京すしアカデミー」で基礎を学ぶまで、全く料理はできなかったというから驚きだ。
『サカエヤ』の近江牛もも肉を使った「ブレザオラとせりの握り」をはじめ、隠し味にヨーグルトを忍ばせた「ズワイガニ」「タコと根セロリの手巻き」はニューヨークや西海岸で流行中のタコスホルダーに挟んだスタイルで提供。
『サカエヤ』の塊肉はローストビーフとブレザオラで味比べ。
「ボタンエビ」にはグリーンカレーをアレンジ。
脂の旨みが絶品な「佐助豚のプロシュートコットの握り」。
「シチリア風イワシの握り」。
参加者たちも、これまで味わったことのない鮨の連続に「これ最高!」と大盛り上がり。
極め付きは、「やま幸」の京都舞鶴産天然まぐろ。これをなんと、高級貴腐ワイン「シャトー・ディケム」で漬けにする斬新さに一同騒然!
4回目の参加というドクターは「一流の鮨店では味わえないクリエイティブな料理が楽しい。普通の鮨店だとここまで振り切れないですからね」と話す。
また経営者の男性は「次が予測できないワクワク感もすごかったし、それを裏切らない楽しい料理だった」と満足げ。
一流の鮨を食べ尽くした食通たちは、食への好奇心を揺さぶる夜を探し求めて「鮨本田」に集っていたのだった。
本田さんだから叶う名店とのコラボも頻繁に!
コラボイベントは基本的に月2~3開催。
これまで上記の2店をはじめ、西麻布『Margotto e Baciare』や秋田の『日本料理たかむら』など20店舗以上、ジャンルを問わずコラボを行っている。
【このイベントへの参加方法】
鮨本田
本田直之さんが一流シェフや料理人とコラボした鮨を味わえるイベント。この日は、ペアリング込みで参加費ひとり¥33,000。
開催:毎月不定期で2~3回
予約:「鮨本田」LINEグループに登録
※現在予約多数のためLINEグループの新規会員募集停止中、再開時Instagram(@naohawaii)にてお知らせ
▶このほか:「鮨は、手と箸どちらを使うのが正解?」「スマホはどこに置く?」知っておくべき鮨店での知識とマナー