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イギリス・ロンドンのある民家の裏庭で、雑草に覆われて長年放置されていた植木鉢を家の所有者が鑑定依頼したところ、驚くような事実が判明しました。

【画像】「ここまで高値で落札されるとは」裏庭に放置されていた植木鉢

放置されていた高額の植木鉢

この植木鉢は20世紀後期の有名なドイツ出身でイギリスを拠点としていた陶芸家、ハンス・コパーの1964年の作品であると特定されたのです。

アメリカのニュースメディア『New York Post』によると、植木鉢はある女性がハンスに依頼したもので、女性は長年大事に保管していたものの、ある日鉢植えを割ってしまったとのこと。

女性は、割れた破片を簡易的に接着して自宅の裏庭に観賞用として置いていたそうです。

その後この家を相続した女性の孫たちが、裏庭にあった植木鉢に気づいてロンドンのチズウィック・オークションハウスのジョー・ロイド氏に鑑定を依頼。

ロイド氏が訪れた時、植木鉢は雑草に覆われていて、いくつものカタツムリが這いつくばっていたそうです。

結果、ハンス・コパーの作品と判明した植木鉢はオークションに出品されることになったのですが、汚れや損傷があるため当初は7900ドルから1万3233ドル(約112万5000円から188万5000円)ほどで落札と予想されていました。

ところがハンスの植木鉢は多くの関心を集めることとなり2人の入札者による激しいバトルの末に最終的に4万8310ドルで落札され、手数料を含めると総額6万6000ドル(約934万円)になりました。

今回の落札について植木鉢を出品した人物は「これほどまでに高値で落札されるとは予想していませんでした」と興奮気味に語っていたそうです。