なぜチャールズ国王はヘンリー王子を英国王室に復帰させないのか

2025年9月10日(現地時間)、ヘンリー王子が2024年2月以来、約1年半ぶりにチャールズ国王と再会。父子は和解に向かっているとみられているものの、米カリフォルニアで暮らすヘンリー王子が英国王室に復帰することはありえないようだ。マリ・クレール インターナショナルのUK版デジタル記事よりお届け。

チャールズ国王が次男ヘンリー王子を再び王室に迎え入れる準備ができていない理由

国王は自身の立場を「完全に明確」にしている。

この投稿をInstagramで見る

HELLO! Magazine(@hellomag)がシェアした投稿

ヘンリー王子とチャールズ国王は、数年にわたる疎遠状態を経て、和解に向かっているようだ。2020年に王室生活から急遽(きゅうきょ)離れたサセックス公爵ことヘンリー王子は、数々のインタビューやベストセラー回顧録『Spare』で、国王との緊張した関係について語ってきた。

この投稿をInstagramで見る

BBC News(@bbcnews)がシェアした投稿

今年5月、ヘンリー王子は英『BBC』に対し、自身の英国での警護内容をめぐる法廷闘争が続くなか、チャールズ国王が「自分と話そうとしない」と語った。しかし国王のがん診断を受けて、「和解」を望んでいるとも付け加えた。7月には、双方の側近がロンドンで「和平交渉」を行う姿が目撃され、父子の再会への新たな期待が生まれていた。

ウィリアム皇太子はヘンリー王子との再会を望んでいないとされる一方、国王は最近英国を訪れていたヘンリー王子と時間をともに過ごしたと報じられている。

この投稿をInstagramで見る

WellChild(@wellchild)がシェアした投稿

ヘンリー王子は9月初め、慈善団体「WellChild」の授賞式に出席するためロンドンに戻った。ヘンリー王子の到着前には国王との面会は確認されていなかったが、この訪問中、約1年半ぶりに2人は会った。バッキンガム宮殿の関係者によれば、ヘンリー王子とチャールズ国王はクラレンス・ハウス(チャールズ国王夫妻が暮らす邸宅)で“プライベートな茶会”を行ったという。

この投稿をInstagramで見る

The Telegraph(@telegraph)がシェアした投稿

この再会を受け、ヘンリー王子が将来何らかの形で王室に復帰する可能性がささやかれている。しかし英紙『The Times』の情報筋によれば、ヘンリー王子には王室での未来がないことをチャールズ国王が明言しているとのこと。「王室のメンバーが『半分ロイヤル、半分民間』といった中途半端な公的役割を担うことはありえないという、亡き母エリザベス女王の決定を、国王は固く支持する姿勢を完全に明確にしている」と情報筋は語った。

ヘンリー王子もその取り決めを行うことを求めてはいないようだ。Netflixのドキュメンタリーシリーズ『ハリー&メーガン』で彼はロサンゼルスへの愛着を語っており、サセックス公爵の広報担当者はこう述べている。「公爵は自身の父親に焦点を当てるべきだと明言しています。それ以外のこと、そして公爵の家族に関するその他の問題について、私たちはコメントするつもりはありません」

この投稿をInstagramで見る

Meghan, Duchess of Sussex(@meghan)がシェアした投稿

ヘンリー王子とメーガン妃は2020年に英国を離れ、幼い息子アーチー王子とともに米国に移住した。その後、夫妻の間には娘リリベット王女が誕生し、家族は現在カリフォルニア州モンテシートで暮らしている。

translation & adaptation: Akiko Eguchi

英・チャールズ国王とウィリアム皇太子が、3年ぶりにヘンリー王子の誕生日をSNSで祝福。これは“和解のきざし”なのか?
英・チャールズ国王が次男ヘンリー王子に向けて発した冷ややかな一言とは?