災害時、「体力が命を守る」と言われています。避難の目安は“階段20階+5km歩行”。そんな体力を科学的に見える化する「減災体力測定」が注目されています。50代からでも“逃げ切る力”は確実に伸ばせます。
なぜ“50代”こそ減災体力が必要なの?
最近耳にすることが増えた「減災体力」とは、災害が起きたとき、自分の力で安全な場所まで“逃げ切るための体力” のこと。
避難には、階段を上り下りする脚力、暗闇や瓦礫の上で倒れないバランス、長い距離を歩ききる持久力など、日常ではあまり意識しない“総合的な体力”が必要になります。
実は、この“減災体力”が低いと、
- 避難が遅れる
- 階段や段差で転倒する
- 荷物を持って動けなくなる
など、命に関わるリスクが高まります。
さらに50代は、筋力やバランス力の低下が始まり、普段の運動不足が“いざというとき身を守れない状態”になっているかもしれない年代。「疲れやすい」「階段がつらい」「つまずきやすい」——これらの小さな変化は、災害時には大きな差になります。
だからこそ、減災体力は50代からこそ整えておきたい“命の備え”なのです。
階段20階+5km歩ける?「逃げ切る体力」の基準とは

このプログラムは、災害時の動きを分析し、体力を5つの能力に整理しています。
◆災害時に必要な「5つの体力」
1:脚力(椅子立ち上がり)
2:バランス力(片足立ち)
3:筋持久力・運搬力(物資搬送)
4:敏捷性・判断力(四方向ステップ)
5:全身持久力(低姿勢移動)
総合的な基準の一つが、B級(自立避難可能)=階段20階+徒歩5km。
まずは「今の自分がどのレベルか」を知ることが第一歩です。

