“スッキリ系”と“癒し系”の脳内ホルモンで心が元気に
毎日家事や仕事に追われてストレスが溜まり、イライラしたり、急に気分が落ち込んだり……。
そんなとき、あなたの中で不足しているのが「幸せホルモン」と言われる脳内ホルモンだと指摘するのは、東邦大学名誉教授、メンタルヘルスの研究を行う有田秀穂先生。
幸せホルモンといわれるのは脳の神経伝達物質で、不足すると気持ちがネガティブになったり、不安定になります。
幸せホルモンのひとつは「セロトニン」という、気持ちを明るくしたり、朝の目覚めにかかわるもの。
もうひとつは「オキシトシン」で、こちらは癒し効果があります。
それぞれ“増やせる時間帯”があり、午前は頭をスッキリさせるセロトニンを、午後は穏やかな気持ちになるオキシトシンをたっぷり出すのが◎。
このサイクルをくり返せば、穏やかな心が取り戻せます。
この後ご紹介する、幸せホルモンの増やし方はどれも簡単ですが、すべて分泌量がアップすると科学的に裏づけされたメソッドです。
心地よく行うことが大切で、1日中家に閉じこもっているのが一番NG。
外に出て陽の光を浴びたりしましょう。
幸せホルモンを出す1dayスケジュール
○午前中
モヤモヤした気持ち、ネガティブな感情をスッキリさせる脳内ホルモンが「セロトニン」。
朝しっかり出すことで、背筋がピンとのび、活動的な1日を送れます。
太陽の光を浴びることや、歩いたり物を噛むなどのリズムを伴う動きが、セロトニンを分泌させるポイントになります。
AM 6:00
<窓を開けて朝の光を浴びる>
目の網膜に太陽の光を取り入れるとセロトニンが活発に分泌され、気持ちよく起きられます。
くもりの日でも光量は十分。5分以上浴びましょう。
AM 9:00
<外に出て30分ウォーキング>
少し早い速度で20〜30分、集中してウォーキングを。
緑の多い公園で、アップテンポの音楽を聴きながら歩くとより効果的です。
AM 11:00
<ガムを噛んでから集中して家事>
スポーツ選手がガムを噛んでいるのは、咀しゃくのリズム運動でセロトニンを分泌させ、集中状態を作っているから。これで家事もサクサク進む!
○午後
ストレス中枢に作用して興奮を抑え、穏やかな気持ちにするのが「オキシトシン」。
皮膚への刺激や、会話することが分泌につながります。
授乳中の母親に分泌するものとされていましたが、最新の研究で老若男女、誰でも出ると判明しました。
PM 2:00
<子どものお迎えではハグして手をつなぐ>
オキシトシンは肌と肌のふれあいで分泌します。
ハグするとき、体をぐっと近づけて、心音や呼吸が感じられるとさらに効果的。
子どもの幸せホルモンも活性化します。
PM 3:00
<買い物ついでにママ友と立ち話>
親しい人との顔を合わせての会話で、オキシトシンの分泌量がアップ。
ただし、ストレスになる小言や悪口はダメ。
共感を深める、楽しい話題を選びましょう。
会って話す時間がないときは、メールやLINEでもOK。
相手の存在を感じられるよう顔文字やスタンプを使うとgood。
情感のない文字だけだと、ホルモンが出にくいのです。
PM 5:00
<ペットとじゃれながらリラックス>
ペットをかわいがる習慣はストレス解消に最適。
毛並みをやさしくなでると、人間からも、ペットからもオキシトシンが分泌されます。
ペットがいない人は、観葉植物に水をあげることでも効果が。
愛情をこめて接することがポイントで、「大きく育ってね」と声をかけましょう。
PM 9:00
<夫婦でマッサージし合う>
愛情のある関係同士で触れ合うのは、オキシトシンの分泌効果大。
皮膚への刺激があれば、服の上からでも十分です。
マッサージされるほうはもちろん、するほうも同様に分泌するので、お互いにやり合うと良いでしょう。
執筆/監修:株式会社からだにいいこと
配信: いまトピママ