食後のフルーツは正解!? フルーツのビタミンCを効果的に摂るコツ

食後のフルーツは正解!? フルーツのビタミンCを効果的に摂るコツ

第230回 注目のビューティーフード情報をまとめてチェック!
美肌を目指す人は、栄養バランスの良い食事を大切にしているもの。特にフルーツは欠かせませんよね。美肌にとってのフルーツの重要性と、無駄なく栄養素を吸収できる食べ方について、皮膚科専門医の玉城有紀先生にお話をうかがいました。

ビタミンC豊富なフルーツは美肌の味方

美肌に効果的な食べ物といえばフルーツ。たくさんの種類から美肌効果で選ぶなら、ビタミンCを多く含むものでしょう。そこで、美肌にとってのフルーツの重要性と無駄なく栄養素を吸収できる食べ方について、皮膚科専門医の玉城有紀先生にお話をうかがいました。

「ビタミンCの1日の推奨量は100mg(キウイフルーツ2個・柿1個・みかん4個程度)ですが、美容に効果があるのは1000mgといわれています。健康な成人であれば、摂取量2000mgまでは毒性はないと考えられており、また水溶性のため過剰に摂取すると尿中に排出されます」(玉城先生)

ビタミンCが豊富なフルーツといえば、レモンやいちご、キウイなど。キウイの含有量はオレンジの約2倍以上だそう。

「よく『レモン何個分のビタミンC』という表現がありますが、このときの『レモン1個分のビタミンC』は20mgで換算されます。レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類のほか、柿、アセロラ、キウイフルーツは含有量が非常に多いです」(玉城先生)

また、キウイは食物繊維も豊富なため腸内環境が整い、肌荒れ予防にも効果的。多くの美容効果が期待できるフルーツです。

「食後のフルーツ」は正しかった!?

フルーツを食べるとビタミンCの摂取に効果的。では逆に、ビタミンCを失ってしまう状況にはどんなものがあるのでしょう。

「喫煙やストレス、激しい運動、飲酒、風邪などが原因となりビタミンCは失われていきます。また、吸収されなかったビタミンCは数時間で体外に排出されてしまい、摂りだめができないので、こまめに摂取する必要があります」(玉城先生)

ただし、調理の方法次第では十分に栄養素を摂取できないことがあるようです。

「ビタミンCには、加熱によって空気中の酸素や水分との反応が促進されることで酸化し、壊れてしまう欠点があります。高栄養価をうたう市販の野菜ジュースは、製造過程で加熱されるため別途ビタミン類が添加されていることも。フルーツの購入が困難な方は、ビタミンC配合のサプリメントやドリンクで補うのも一つの方法です」(玉城先生)

栄養素をしっかり吸収するなら、生で食べたり、スムージーにしたり、火を加えない調理法で摂取したりするのがよさそうです。また、摂取する時間も大きなポイントなのだそう。

「空腹時よりも満腹時に摂取するとゆっくり吸収され、全体の量としては空腹時の約1.6倍が吸収されるそうです。つまり食事の直後に摂るのが、効率的な摂取方法といえるでしょう」(玉城先生)

夏が近づくにつれ、新鮮なフルーツがひときわ美味しく感じられます。フルーツのビタミンCをたっぷり摂取して、あこがれの美肌を手に入れましょう!

■お話しをうかがった先生:都内に3院(自由が丘・二子玉川・溝の口)を構える皮膚科クリニックの総院長 玉城有紀先生

■玉城有紀先生監修のドクターズコスメ「Y&Y Dr beauty」

■この記事は編集部&ライターの経験や知識に基づいた情報です。個人によりその効果は異なります。ご自身の責任においてご利用・ご判断ください。
自由が丘ファミリー皮ふ科クリニック 総院長 玉城有紀先生
自由が丘ファミリー皮ふ科クリニック 総院長 玉城有紀先生
都内に3院(自由が丘・二子玉川・溝の口)を構える皮膚科クリニックの総院長 玉城有紀先生。一人ひとりの患者さんと向き合い、クリニックだからこそできる丁寧な診療を心がけている。監修しているドクターコスメ「Y&Y Dr beauty」は、美容効果の高い天然成分にこだわって開発。人気のスキンケアシリーズとなっている。 <経歴> 2005年、帝京大学医学部卒業。東京女子医科大学皮膚科学教室、町田市民病院皮膚科勤務などを経て、皮膚科専門医を取得。2014年に女性スタッフだけのクリニック「溝の口駅前皮膚科」、2019年「自由が丘ファミリー皮ふ科」、2020年「二子玉川ファミリー皮ふ科」を開院。 <所属学会> 日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科医会、神奈川県皮膚科医会、皮膚科光線療法推進の会
都内に3院(自由が丘・二子玉川・溝の口)を構える皮膚科クリニックの総院長 玉城有紀先生。一人ひとりの患者さんと向き合い、クリニックだからこそできる丁寧な診療を心がけている。監修しているドクターコスメ「Y&Y Dr beauty」は、美容効果の高い天然成分にこだわって開発。人気のスキンケアシリーズとなっている。 <経歴> 2005年、帝京大学医学部卒業。東京女子医科大学皮膚科学教室、町田市民病院皮膚科勤務などを経て、皮膚科専門医を取得。2014年に女性スタッフだけのクリニック「溝の口駅前皮膚科」、2019年「自由が丘ファミリー皮ふ科」、2020年「二子玉川ファミリー皮ふ科」を開院。 <所属学会> 日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚科医会、神奈川県皮膚科医会、皮膚科光線療法推進の会
Yumi
Yumi
大手旅行会社や大手航空会社の広告・制作ディレクターを10年以上経験。現在は独立し、Webメディアを中心に活動、ドクターズコスメ「Y&Y Dr beauty」の開発・運営にも携わる。日々の生活で美容や健康に良いことを実践し、カラダの変化をたのしんでいる。
大手旅行会社や大手航空会社の広告・制作ディレクターを10年以上経験。現在は独立し、Webメディアを中心に活動、ドクターズコスメ「Y&Y Dr beauty」の開発・運営にも携わる。日々の生活で美容や健康に良いことを実践し、カラダの変化をたのしんでいる。