犬が飼い主と『距離を置いて座る』心理5選
愛犬が自分から離れた場所に座っていると、なんとなく寂しい気持ちになる飼い主もいるかと思います。なぜ犬はわざわざ飼い主と距離を置いて座ることがあるのでしょうか。
1.静かにのんびり過ごしたい
飼い主から離れた場所に座ったり、寝転がってくつろいでいる様子を見せている場合は、単純に1匹で静かに過ごしたい、のんびり落ち着いた環境で昼寝したいといった心理が働いているのでしょう。
犬も四六時中飼い主にかまってほしいというわけではありません。時には、静かにのんびりと過ごしたい時もあります。そっと遠くから見守ってあげましょう。
2.距離があっても安心感がある
少し離れた場所に座り、こちらを時折見ながら座っている場合は、「距離があっても飼い主が同じ空間にいるから安心できる」という心理状態だと考えられます。
飼い主に対する絶大な信頼があるからこそ、離れていても安心できるのです。むしろ常に隣にいないといけない、という状態は分離不安の恐れもあるので注意しましょう。
3.他のことに興味が向いている
他のことに興味が向いている場合も、飼い主の隣にやってこないことがあります。例えば、窓から外の様子が気になっているときは、飼い主の隣ではなく窓辺を選ぶ犬が多いでしょう。
このように他のことに興味や注意が向いているときは、わざわざ飼い主の隣にやってこないこともあるので、特別気にすることはありません。
4.叱られた後で気まずい空気を感じている
飼い主に叱られた後、飼い主と距離を置いて座っているという状況ならば、叱られた子どものように「飼い主の隣に座るのは気まずい」と感じている可能性が高いでしょう。
犬は人間の感情を声のトーンや表情から察することに長けています。そのため、飼い主の表情を見て「まだ怒ってる」と気づいているはずです。そのため、チラチラと上目遣いで飼い主の顔色をうかがう様子も確認できることが多くあります。
5.番犬意識から飼い主を守ろうとしている
警戒心の強い犬の場合は、番犬意識から飼い主の背を向けた状態で、少し離れた位置に待機していることがあります。
これは「僕はこっちを見張っているので、飼い主さんはそっちをお願いしますね!」という信頼の表れでもあります。ただし、あまりにも警戒心が強いと、外から物音が聞こえるだけで吠えてしまうので、愛犬がリラックスできる環境を整えてあげてください。
愛犬が距離を置いて座っている時の正しい対応
もしも愛犬が距離を置いて座っているときは、基本的に遠くからそっと見守ってあげてください。時折、アイコンタクトを送ってあげると「遠くにいても飼い主さんが見守ってくれている」と実感でき、犬も安心できます。
ここでしつこく追いかけてしまうと、かえってストレスが溜まってしまいます。愛犬から近寄ってくるまでは、静かにお互いひとり時間を過ごしましょう。
もしも叱られた後に気まずそうな様子で遠くからこちらを見ているときは、飼い主の判断で、適切なタイミングで「おいで」と優しく声をかけてあげてください。
配信: わんちゃんホンポ