こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食に使えると、とっても便利な乳製品。入れるだけで風味が出て、おいしさもアップします。食物アレルギー7品目食品である乳を含む食品は、いつから食べられるようになるのか気になるところですね。今日は、乳製品の種類別に、いつからどんな種類をどのように使えばいいかをお話しますね。
乳製品はいつから食べられる?使い方は?
■牛乳
離乳食中期から与えることができます。ここで注意したいことが、「飲み物」としてではなく「調理」するものとして使うことです。必ず沸騰させましょう。飲み物として飲めるようになるのは、離乳食完了期(1歳ごろ)を過ぎてからです。
最初のうちは沸騰させて冷まして飲ませるとより安心です。牛乳を沸騰させたときにできる薄い膜があると、それがいやで飲まなくなる子もいます。飲む前に取り除いてあげましょうね。
■ヨーグルト
離乳食中期から食べることができます。ただし、お砂糖が入っているものではなく、プレーンタイプのヨーグルトにしましょう。
「酸っぱくて食べないんじゃない?」と思われますが、プレーンヨーグルトが好きな子もわりと多いです。私の保育所でもプレーンヨーグルトに果物やさつまいも、かぼちゃなどをのせたおやつを出すのですが、子どもたちは上にのせるトッピングがなくなっても、プレーンヨーグルトをよろこんで食べていますよ。
加糖ヨーグルトは1歳過ぎてからが安心。与えるときは、ごくたまの楽しみにしましょう。1パックすべて与えると糖分が多いので、少量にとどめましょう。
■カッテージチーズ
離乳食中期から食べることができます。ほかのチーズに比べて塩分や脂肪分が少なめです。じゃがいもやさつまいも、かぼちゃなどに合わせるだけで風味が変わり、重宝しますよ。
■プロセスチーズ、粉チーズ、クリームチーズ
離乳食完了期から食べられます。プロセスチーズと粉チーズは塩分、脂肪分が多め。クリームチーズは塩分が少なめですが、脂肪分が多めです。与えるときは味付け代わりに少量だけにしましょう 。
■バター
離乳食後期の後半からが安心です。使うときは風味をつける程度の少量の使用にとどめましょう。
乳製品を使うときの見極め方のポイントは、塩分、糖分、脂肪分です。大人にとっては程よい塩分ですが、赤ちゃんにはまだまだ濃い味です。使う頻度と量を守って、食べさせてあげてくださいね。
※参照元:ベビーカレンダー「乳製品で赤ちゃんが食べられるもの」〈 https://baby-calendar.jp/baby-food-guide/11 〉
著者:離乳食インストラクター協会代表理事・保育士 中田馨
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。
配信: ベビーカレンダー(レシピ)
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