三角筋を意識して首回りスッキリ

三角筋を意識して首回りスッキリ

第4回 産後エクササイズで気持ちのいい毎日を
産後ママの悩みのひとつが「肩コリ」。首から肩にかけての筋肉・僧帽筋がこわばり、そこに疲労物質が溜まってしまうことが原因です。

「僧帽筋がこわばるのは、無意識のうちに肩にムダな力が入ってしまっているからなんです」と語るのは、産後ヘルスケアプログラムの開発・普及に取り組むNPO法人マドレボニータ代表の吉岡マコさん。

「肩コリの解消には、僧帽筋のこわばりをほぐす『肩甲骨エクササイズ』が効果的です。また、日常の動作の中で、僧帽筋にムダな力がかからないようにすることも大切です。そのためには、僧帽筋と隣り合う、三角筋を意識して使うことがポイントになります」(吉岡さん 以下同)

●三角筋を使えば見た目もキレイ

「三角筋は肩の部分にある筋肉で、腕を動かすときに使います。日常生活で腕を上げるとき、肩をすくめてしまっていませんか? 肩がすくんでいるときは僧帽筋が縮んでいるときです。肩を下げ、三角筋を使って腕を上げるようにすると、僧帽筋の負担が減るうえ、肩のラインがなだらかになって、見た目もキレイです。首回りもスッキリ美しく見えますよ」

●マスカラを塗りながら三角筋エクササイズ

「こちらはNG例。マスカラをまつ毛の高さに持ち上げるとき、無意識の動作だと肩をすくめてしまいます。これでは、僧帽筋に余計な力がかかるうえ、見た目も美しくありません」

マスカラNG例

「こちらがOK例。肩を下げ、首から肩までがなだらかに伸びた状態になるようマスカラを持ち上げましょう。写真のようにひじが上がり、左右の肩が同じ高さになっていればOKです。このように上腕を引き上げるとき、三角筋を使っています」

マスカラOK例

日常生活のちょっとした動作を意識して変えることで、肩コリを防ぐことができるんですね。そのうえ、美しい所作も身につくなんて、一石二鳥です。
さっそく今日から始めてみましょう。
(文・やまもとさくら+クレッシェント)

お話をお聞きした人

吉岡マコ
吉岡マコ
NPO法人マドレボニータ代表、産後セルフケアインストラクター
東京大学文学部美学芸術部卒業。同大学院生命環境科学科(身体生理学)で運動生理学を学ぶ。1998年「産後のボディケア&フィットネス教室」を立ち上げ、産前・産後に特化したヘルスケアプログラムの開発、研究・実践を重ねる。2007年NPO法人マドレボニータを設立。
東京大学文学部美学芸術部卒業。同大学院生命環境科学科(身体生理学)で運動生理学を学ぶ。1998年「産後のボディケア&フィットネス教室」を立ち上げ、産前・産後に特化したヘルスケアプログラムの開発、研究・実践を重ねる。2007年NPO法人マドレボニータを設立。