ヘンテコな名付けに大ウケの「ナンジャモンジャ」
謎の生物・ナンジャモンジャが描かれたカードを1枚めくり、その姿形から連想して自由に名前を付けます。順番にカードをめくっていき、次に同じ生物が出たら、一番早くその名前を呼んだ人がカードを獲得できるというシンプルなゲームです。
いかにもヘンテコな名前を付けたくなるようなユニークな絵柄で、子どもにとっては、自分で考えたおもしろい名前をみんなに発表するだけでもおかしくてたまらない様子。「毛だらけおじさん!」「ぽんぽこはてな星人!」と、奇想天外な名前が誕生するたびに姉妹そろって笑い転げていました。4歳の子どもでも問題なくルールを覚えて遊ぶことができましたよ。
2回戦目に突入すると、さっき覚えた名前を一旦忘れて新しい名前を付けなければならないので、ますます混乱を極めておもしろくなってきます。
こういったゲームは、大人よりも子どものほうが、記憶力と瞬発力をフルに発揮するものですね。本気で戦った母は、幼稚園児にもあっさりと負けてしまいました。
迷路のように頭を使う「コリドール・キッズ」
一人ずつ順番に、自分のネズミを縦か横に1マス動かすか、フェンスを使って相手のネズミの進路を妨害し、向かい側までたどり着けばゴールです。
単純に前へ進むだけでなく、進路を妨害したりされたりと、なかなか頭を使うゲームです。フェンスの置き方にも決まりがあり、相手を完全に囲ってしまったり目的地に到着できなくなるような置き方はできません。ですから、どこにフェンスを置いたら効果的なのか皆それぞれ慎重に考えることになります。
後半になるほどあちこちにフェンスが置かれて迷路のように。4歳の子には難しいかな? と思いきや、かわいいネズミに夢中になって最後まで真剣にプレイできました。あと一歩でゴールというところで目の前にフェンスを置かれた時はちょっと涙目になっていましたけどね…。
数字のタイルで算数も得意になる!?「コンプレット」
1から100までの数字のタイルがあるなかで、自分の列のタイルを昇順に並べることが目的のゲームです。場に出ている裏返しのタイルを順に1枚めくり、自分の列の裏向きのタイルと入れ替えます。または自分の列のタイルを好きな場所に移動させます。これを繰り返し、一番早く数字を昇順に並べ変えることができた人の勝ち。
数字のタイルがずらっと並ぶ様子をみて、4歳児はさっそくやる気をなくし戦線離脱。先ほどまでのゲームと違って、見た目のかわいらしさで引きつけるというわけにはいかなかったようです。家族3人でプレイすることになりましたが、足し算、引き算、筆算を学校で習っている最中の小学2年生にとってはこちらのゲームがドンピシャです。
数字を入れたい位置に裏返しのタイルがなければ入れることができないので、「10と30の間にはたくさんの数字が入りそうだからもっと空きスペースを作っておくことにする!」と、数字の配分を真剣に考えていました。遊んでいるうちに数字が好きになりそうなゲームですね。
3つのボードゲームで実際に遊んでみましたが、子どもたちが一番盛り上がったのは文句なしに「ナンジャモンジャ」でした。自分で考えたオリジナルの名前をつけるという創造性が子どもの心に響いたようです。
家族でボードゲームを囲んでみて、子どもの意外な発想に驚かされたり、いつの間にか大人も本気になっていたり。家族みんながハマれるボードゲームをぜひ探してみてくださいね。(文・宇都宮薫)