輝くママを支援する"ママ達の元気と輝きを引き出すコーチング講師”山崎洋実さんにうかがった。
●近くに頼れる場所がない
「育児ノイローゼに陥りやすい環境として、核家族のママが多いです。実家が遠いなど、気軽に育児について頼れる環境がないと、ママの負担になりやすいです」(山崎さん 以下同)
今は保育園や一時預かり、シッターなど、子育てをサポートするサービスが充実している。これらを気軽に利用し、2~3時間だけでも自分一人で休める環境を作ることで、育児ノイローゼの悪化は防げるという。
●子どもが1人目
「初めての出産・育児で経験からの予測ができないため、あれこれと悩んでしまいがち。さらに全エネルギーを1人の子どもに注げる環境にあるので、少しでも泣いていたら反応せずにいられず、限界まで頑張りすぎてしまうんです」
例えば、「子どもが寝たらお茶を飲もうと思っていたのに、ずっと寝てくれない」など、子どもの世話そのものよりも、自分の行動が中断されてしまうことに強いストレスを感じるママは多い。特に第1子ではその生活のギャップに慣れず、負担を抱えてしまうことが多いようだ。
●真面目で努力家
「真面目で何事も一生懸命取り組む性格の人は、要注意。いままでの人生で勉強や仕事を頑張り努力で結果を出してきた人は、うまくいかないことがあった時に“自分の努力が足りないからだ”と自身を責める傾向にあります」
子育は、意思疎通できない別の生き物を育てること。思い通りにいかないのが当たり前と考えよう。「努力ではどうにもならないことがある」ということを理解するだけで、気持ちは随分楽になるという。
「育児ノイローゼかなと思った時に一番大切なのは、周囲に吐き出すこと。『今とても辛いの』と他人に言えない人は、自分で自分を追い込んで悪循環を生みだします。両親や夫、ママ友に話しづらいのであれば、自治体や民間が行っている育児相談サービスなどをどんどん活用しましょう」
育児ノイローゼを防ぐには、ストレスをため込まないことが肝心。悩みや思いを抱え込まずに吐き出すことを意識的に行おう。
(北東由宇+ノオト)