子育てに疲れたと感じてしまう。考えられる原因と今からできる対処法

第76回 みんなが共感!ママのお悩み
ふとしたときに「子育てに疲れた」と感じるのには理由があります。そのまま無理をしていても解決はせず、時には何もかもが嫌になってしまうこともあるでしょう。どうして疲れてしまうのか原因を知った上で、すぐに実践できる対処法を見ていきましょう。

子育てで疲れてしまうのはなぜ?

子どもをかわいいと感じているのに、なぜ子育てに疲れてしまうのでしょうか?

子育てに疲れたと感じるのは、子育ての性質や取り巻く環境と関係しています。主な要因を見ていきましょう。

リラックスできる時間がない

子育て中は、何も考えずにリラックスできる時間というものをなかなか取ることができません。

特に、子どもが小さいうちは、遊んでいるときには事故が起こらないよう目を光らせ、食事中は喉につまらせないか注意し、寝ているときでさえ寝返りで呼吸が苦しくなっていないか、と様々な場面で気を配る必要があります。

文字通り「24時間体制」で見ている必要があるため常に緊張状態が続き、精神的にくたくたになってしまうのです。

想定外が多く予定通りに進まない

予定を立て、手際よく家事や仕事をこなしていた人でも、子育て中は思い通りにいかないことが増えます。

子どものペースで行動するため、想定外の事態が次から次へと起こるのです。

子どもが小さなうちは予定通りに進む方が珍しいことかもしれません。急いでいる日に限って食事をすべてこぼしたり、出がけにおむつ交換が必要になったりすることもあります。

時には、急な体調の変化によって、仕事を休まなければいけないこともあるでしょう。

「思い通りにいかないのが当然のこと」と分かっていても、これまでできていたことが予定通りに進まないこと、進められない自分に対してイライラしているのかもしれません。

周りの理解、協力が得られない

協力して子育てに取り組み、サポートしてくれるはずの家族や周りの人から理解が得られない場合、子育ての負担が1人に集中することがあります。

子育てに疲れてへとへとになっているにもかかわらず、パートナーや両親から心ない言葉をかけられることや、協力が得られないことがあると、誰にも頼れない孤独感やつらさを感じるでしょう。

家事や仕事で手一杯のときに、テレビを見てくつろいでいるパートナーが子どもの世話をしてくれないという状況が日常的にあれば、精神的な疲労が積み重なりやすいのも自然なことといえるでしょう。

子どもの年代別 疲れてしまう原因とは?

子育てに疲れる原因は、子どもの年代別に異なります。成長の度合いによって、つらいと感じる部分が変化していくのです。

年齢別にどのような状況で疲れを感じやすいのかを見ていきましょう。

2歳から3歳の幼少期

2~3歳は「イヤイヤ期」と呼ばれ、反抗することで自我を確認する年頃です。そのため、ママが何を言っても嫌がることがあります。

子どものリクエストで用意した食事でも「いらない」と言うことや、時間になっても「公園から帰りたくない」「遊びをやめたくない」と駄々をこねるのです。

精神的な成長のステップと捉えればうれしいことですが、優しく声をかけても嫌と言われ続けると、精神的に消耗してしまい、子育ての疲れにつながります。

4歳から5歳の中間反抗期

自分でできることが増え、知識が付いてくる「中間反抗期」は、大人と同じような方法で自己主張をし始める時期です。

そのため、ただ駄々をこねるのとは異なり、理論立てて反抗することもあります。

時には、筋道だった鋭い反論に、大人でも言いくるめられてしまうかもしれません。理屈だけでなく態度も大人のまねをするため、カーっとなって「いいかげんにしなさい!」と叱ってしまうこともあるでしょう。

「ああ言えばこう言う」という態度が続くことで、疲れを感じやすくなります。

小学生以上の反抗期

小学生以上になると、理論立てて話をすることに慣れ、語彙力も高まる時期です。

大人顔負けの口ぶりで反抗するため、どのように対応すればよいか悩むこともあるでしょう。

理屈は大人びていても、主張は子どもらしく自分勝手なものであることも多いものです。

親の思いを知らずに展開される主張に、イライラを抑えられないこともあるかもしれません。

反抗的な態度とわがままな口ぶりによりストレスがたまり、どっと疲れがたまるのです。

反抗期の子育てに疲れました。時々親を放棄したくなります。。。 -小6- 子育て | 教えて!goo

疲れたと感じてしまうときの対処法

肉体的な疲れであっても、精神的な疲れであっても、そのまま放置していると体の不調につながりかねません。

疲れを感じたときに取れる対処法があると、ため込まずにリフレッシュできます。できることから少しずつ取り入れ、疲れを蓄積しないように心がけてみましょう。

1人時間を過ごす、自分へのご褒美

たとえ相手が子どもであっても、常に誰かと一緒にいるというのは疲れるものです。

相手のペースに合わせたり、配慮したりと気を遣うことで余裕がなくなり、自分を見失うこともあるでしょう。

そのようなときには、数時間だけでもよいので「1人で過ごす時間」を確保することを意識してみましょう。

きちんとメイクをして美容室へ行くというだけでも、気持ちが上向きやすくなります。

まとまった時間が取りにくい場合には、子どもが寝たあとに1人でお茶を飲むだけでもリフレッシュできます。

また、ご褒美にスイーツや洋服を用意することによっても、日々の暮らしに楽しみが生まれます。

体を動かしてストレス発散

心と体の状態はリンクしています。そのため、体をほぐしリラックスした状態に整えることで、精神的な安定も得やすくなるのです。

家に閉じこもっていると体を動かす機会が減ってしまうため、「1日に1回は外に出る」ことも意識してみましょう。

散歩や買い物のようなちょっとした外出でも、気分ががらりと変わります。

外出できない日には、簡単なストレッチやヨガを行うのもよい方法です。子どもが寝たあとや起きる前の数分だけでも体を動かしてみると、いつもよりリラックスできている自分に気づけるかもしれません。

誰かに話を聞いてもらう

家族や同じ悩みを持つ友だちに話を聞いてもらうことも、ストレス解消につながる方法です。

つらい気持ちを自分1人で抱えていると、疲れは蓄積されていきます。一方、誰かと共有するとすっきりした気持ちになれるのです。

「最近ちょっと疲れがたまり気味だな」と感じたら、まずは誰かに話をしてみましょう。

ひたすらおしゃべりを楽しむ時間を持つことで、晴れやかな気持ちになっているはずです。

ママが1人の時間を持つのはダメなこと?

「ママなのだから子どもを第一に考え行動しなければいけない」と考え、1人の時間を持つことに遠慮していませんか?

1人の時間を過ごしリフレッシュすることは、決してママのわがままではありません。自分のための時間を持つことは、ひいては子どものためにもつながるのです。

息抜きは必要!サボりではない

1人の時間を持って息抜きをするのは、育児に対するサボりや怠慢だと感じている人もいるかもしれませんが、それは誤解です。

程よい息抜きは、子どもとよりよく向き合うことや、家族と良好な関係を築くために欠かせない事柄です。

ほっと一息できる時間を持つことで気持ちに余裕が生まれれば、日々の暮らしの質はぐっと高まっていくでしょう。

勇気を出して周りを頼ってみよう

息抜きする時間を持つために、家族といった周りの人に頼りましょう。例えば、パパの休日には子どもの世話をバトンタッチしてもらうのです。

家族に頼りにくい場合には、シッターさんや一時保育を利用してもよいでしょう。

自分の時間を持つことは決して悪いことではありません。笑顔で育児をするためにも、上手に周りの人に頼ることもママの役目として大切と心得ておきましょう。

まとめ

子育てで疲れたと感じるのには原因があります。日々のタスクが予定通りに進まないため時間にも気持ちにも余裕がなくなり、リラックスする時間が持てないのです。

そんな中で周りからの理解や協力がないときは、さらに疲れを感じやすいでしょう。

1人の時間を持つのは悪いことではありません。日々の生活を充実したものにするために、周りの人に頼ることも大切です。

疲れをリセットして明るい気持ちで子どもと向き合うためにも、ゆっくりと過ごす時間や体を動かす時間を意識的に作っていきましょう。